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全国のご当地うどん 各地で開かれるイベントで団結力高める

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 今年後半は全国各地で大規模なイベントが立て続けに行われるなど、うどんブームだった。そのトリを飾るかのように、今月、「大阪うどんミュージアム」がオープン。大人力コラムニストで伊勢うどん大使も務める石原壮一郎氏が「世界融和はうどんにあり」と力を込める。

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 うどんがさらに盛り上がっています。今年の夏以降だけでも、8月には「うどん天下一決定戦」(東京)、9月には「U-1グランプリうどん日本一決定戦」(大阪)、10月には「全国まるごとうどんエキスポ」(秋田)、11月には「全国ご当地うどんサミット」(愛知)など、各地で大々的なうどんイベントが開催され、それぞれ大賑わいでした。

 12月13日、14日には、香川県高松市に全国のご当地うどんが集結して、「全国年明けうどん大会2014 in さぬき」が行なわれます。うどんの実力が広く知られ、たとえばコシが強いさぬきうどんから、やさしいやわらかさが持ち味の伊勢うどんまで、多様なおいしさを楽しもうという気運も、日本人の意識の中に着実に浸透してきたと言えるでしょう。

 そんな中、うどんの世界が、また大きな一歩を踏み出しました。12月5日、大阪ミナミのアメリカ村に「うー、どーん」とオープンしたのは、その名も「大阪うどんミュージアム」。江戸のお祭りをイメージした和風テイストの広いフロアに、全国から個性豊かなうどんが集結した「うどん総合フードテーマパーク」です。

 顔ぶれは、人気急上昇中の伊勢うどんをはじめ、きのこうどん、讃岐カレーうどん、かすうどん、なるちゅるうどん、京うどん、ひもかわうどん、かしわうどんの8種。本場の名店が出店していたり提携していたりなど、いずれも「本物の味」にこだわっています。3日のプレオープンにお邪魔して4種類ほど食べましたが、それぞれに驚きと感動に満ちていました。ハーフサイズで、お値段は500~600円が中心。入場は無料です。

 どこのお店も「ウチのうどんがいちばんおいしい!」という自負はあるだろうし、ライバルが一同に会して競い合うだけに、さぞや激しい火花が散っているに違いありません。……という前提で、対抗心をむき出しにしたコメントをもらおうと、いろんなお店に「気になるライバルは?」「1番になる自信は?」などと尋ねてみました。

 ところが、返ってきたのは「ほかのお店と力を合わせて、うどんを盛り上げていきたいと思っています。ライバルというより同志でしょうか」「どこが1番というより、いろんな味を楽しんでもらえたら嬉しいです」といった大人の団結力にあふれたコメントばかり。ああ、ライバル心や敵対心をあおるような質問をした自分が恥ずかしい……。さすが、うどんスピリッツは太くてやわらかくてしなやかでした。も、申し訳ありません!

 同ミュージアム代表の高屋友明さん(写真)も「うどんの素晴らしさをもっと多くの方に知っていただきたい。そんな思いで2年前に、京都うどんミュージアムを作りました。今回、食の本場である大阪にも全国各地のうどんを食べてもらえる場所ができたことは、うどんにとって、とても大きな意味があります。事業としては大冒険ですが、私はうどんの力を信じています」と、できたてのうどんのように熱く語ります。外国からの観光客も多いエリアだけに「さまざまなうどんを通じて日本文化のよさを知ってもらえたら」とも。

 政治の世界も国際社会も人と人との関係も、昨今、なにかとギスギスしています。私たちに必要なのは、もしかしたら、うどんスピリッツではないでしょうか。お互いの違いや個性を尊重し、いたずらに敵視し合ったり足を引っ張り合ったりするのではなく、大きな目的のために心をひとつにする――。日本人が忘れかけている日本人としての美徳や本当の誇りは、うどんに凝縮されていると言っても過言ではありません。

 太くやわらかくしなやかであることの大切さを感じるためにも、大阪や京都のうどんミュージアムで、そして「全国年明けうどん大会2014inさぬき」で、たくさんのうどんを食べ比べてみましょう。明日からの生き方のヒントが、きっと見つかるはず。少なくとも、お腹がふくれて穏やかで満たされた気持ちになれるのは確実です。


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