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「プロアスリート」ボーナス事情

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いろいろバタバタする年末。気が重いことも多いけど、うれしいのはボーナスの季節でもあること。結局はローンの返済や貯金に回ったりしても、懐が暖まるのはやっぱりうれしい。

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ところで、ボーナスはサラリーマンの定番イベントだけど、特殊な職業、たとえばプロスポーツ選手にも「ボーナス」は存在するのだろうか。調べてみると、一般的にプロスポーツ選手は個人事業主なので、厳密な意味でボーナスはないようだが、ボーナスに近しいものはあるみたいだ。

たとえばプロ野球選手の場合、近年は給料たる年俸に「出来高払い」、すなわち「この条件の成績を満たせば支払う」という金額が設定されることが増えた。ただ、これはボーナス感がちと薄い。最もボーナス感に近いのは、いわゆる「監督賞」といわれるものだ。

これは監督がポケットマネーから公式戦で活躍し、勝利に貢献した選手に渡す金一封。よくシーズン後半、優勝争いが激しくなってくると「〇〇監督が監督賞の金額アップを明言」みたいな記事がスポーツ新聞に出ることがあるが、そのとおり、金額も渡すか否か自体も監督のサジ加減ひとつ。ちなみに金額は10万円前後であることが多いとか。

野球と並ぶメジャースポーツ、サッカーはどうか。Jリーグの場合、プロ野球のような「監督賞」は存在しないという。代わりに、ほとんどのクラブが年俸とは別に設けているのが「勝利給」。名称どおり、試合に勝てばもらえる賞与、みたいなものだ。金額はクラブのよってマチマチのようだが、概ね10万円前後だという。偶然にも(?)先の「監督賞」と金額が同レベルなのが面白い。

この勝利給、資金の乏しい弱小クラブが快進撃をしたりすると、クラブにとって予想外の支出になり、経営を圧迫するなんて、笑えない話もある。仮に金額を10万円として、出場した最低人数11人に支払えば110万円。もしベンチ入りメンバー全員ならさらに金額はかさみ、勝ち続ければ、確かにけっこうな金額になりそうだ。

そして金額がある程度、明確にわかるのが、大相撲のボーナスというべき「懸賞(金)」。これは、各取組の広告のようなもの。スポンサーの企業名や商品名が、指定した取組前に旗に描かれて出され、その取組で勝った力士が懸賞を得られるシステムだ。金額は現在懸賞1本6万2000円。そのうち相撲協会の事務手数費や税金などで何割かが引かれ、力士の手元に残るのは3万円といわれる。史上最多は2006年9月場所の朝青龍対白鵬の取組で、懸賞は51本を記録。勝った朝青龍は手取りで実に約150万円を手に入れたことになる。これはビッグな「ボーナス」だ。

ちなみに大相撲には「金星」という制度がある。金星は三役(大関・関脇・小結)以外の力士が横綱に勝った際につくもので、獲得すると力士の収入を構成する要素のひとつ、勝ち越すごとにプラスされていく「力士報奨金」の支給標準額が10円上がる。力士報奨金は場所ごとに支給標準額の4000倍が支給額になるので、金星をひとつ獲れば4万円が、通常の力士の月給と通常の力士報奨金以外に支給されることになり、これは引退まで減ることはない。金星獲得数の歴代ナンバーワンは安芸乃島の16個。つまり安芸乃島は場所ごとに力士としての月給と通常の力士報奨金のほか、毎回10円×16×4000=64万円を手に入れていたことになる。まさに「ボーナス」のような気分だったのではないだろうか。

プロスポーツ界のトップアスリートは、年俸だけではなく、ボーナスもまた一般とは大分違う感覚のよう。ただ、「結果を出したらもらえる」という点は、なんともアスリートっぽく、わかりやすいボーナスのようにも思える。
(長谷川一秀)
(R25編集部)

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