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クリスマス・イヴの物語『くるみ割り人形』東京バレエ団、Kバレエ、増田セバスチャン監督映画、ジブリ美術館

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 E.T.A.ホフマンの『くるみ割り人形とねずみの王様』は、クリスマス・イヴの夜に少女が体験する、ちょっと不思議な物語。人形たちとねずみたちの激しい戦争、人形の国と現実の世界を行き来する幻想的な旅路は、常に夢と現実の境目を行き来する。チャイコフスキーの音楽でバレエ『くるみ割り人形』が初演されて以来、100年以上経っても様々な解釈で違うヴァージョンが作り出され、世界中で愛される、クリスマスの季節の風物詩だ。
 
 この冬、東京バレエ団がおくる『くるみ割り人形』は、少女クララが、「くるみ割り人形」から変身した王子とともに、人形たちとねずみたちの戦争、妖精たちがめくるめく舞いを見せる雪の国、そしてふしぎな国の楽しい宴を旅する、ワイノーネン版。プロジェクション・マッピングによる驚くべき仕掛けでファンタジーの世界を描くという、見逃せない演出だ。主演カップルはロシアの妖精オブラスツォーワとシュツットガルトの貴公子ラドメーカー、そして東京バレエ団の新星カップル沖香菜子と梅澤紘貴と、新鮮な顔合わせの2組となっている。

 Kバレエカンパニー主宰、熊川哲也が贈るバレエ『くるみ割り人形』は、不思議と楽しさ、そして原作が持つ「冒険」と「怖さ」が同居する世界観だ。ねずみの王様が人形の国の姫をねずみに、婚約者の近衛兵隊長をくるみ割り人形にかえてしまった魔法を解くためには、世界一堅いくるみを割るしかない。ドロッセルマイヤーはこの人物を探すため、人間界へと旅に出る…劇場空間の特性をフルに生かした臨場感あふれる演出、豪華絢爛な装置が魔法さながら移り変わる舞台は、まさにリアルなファンタジー。少女クララと共に、時空を超えた愛と冒険の旅へ飛び込みたい。

 熊川哲也も影響を受けた1979年公開の実写人形アニメーション「くるみ割り人形」が、kawaiiカルチャーの牽引役、増田セバスチャンを監督に、極彩色の2D/3Dアニメーションとしてリ・クリエイトされ公開中だ。映像は3D変換クリエーター第一人者の三田邦彦。音楽監督は松本淳一で、チャイコフスキーを原作としながらも、ボカロを駆使し大胆にアレンジを加え、全く新しい幻想世界を作り出している。ネズミの大群にさらわれた「くるみ割り人形」を追いかけ、鮮やかな人形の国に迷い込んでしまったクララ。「くるみ割り人形」に隠された悲しい秘密を知った時、自分の命と引き換えにしても守りたいと思ったもの、そして愛とは…。主演は有村架純と松坂桃李。悪役「ふたつ頭の白ネズミの女王」には、声優初挑戦となる広末涼子。ドロッセルマイヤーおじさん他4キャラクターを演じ分けるのは名優・市村正親など、各界から豪華ヴォイスキャストが揃った。

 三鷹の森ジブリ美術館(予約制)にて『クルミわり人形とネズミの王さま展 ~メルヘンのたからもの~』が開催中だ。ホフマン原作の物語が持つ魅力、“現実”と“幻想”が重なりあい、その境界が曖昧なまま進んでいくストーリー。宮崎駿監督がこの物語の力に魅了されたことから企画されたこの展示。監督自ら描き下ろした、物語を色々な角度から読み解いた展示パネルや、バレエの舞台を模した大きな造形物、お話のキーパーソン「クルミわり人形」で実際にクルミを割る体験(小学生以下の子ども対象)もできる。想像力をかき立てる不思議な物語の世界の魅力を存分に堪能しに、是非足を運びたい。会期は2015年5月までの予定。text:yokano

◎公演情報
東京バレエ団創立50周年記念シリーズ
『くるみ割り人形』
公演期間 2014年12月19日~21日
http://goo.gl/tuzGhL

熊川哲也K-BALLET COMPANY15周年記念公演
『くるみ割り人形』赤坂Sacasバージョン
公演期間 2014年12月20日(土)~12月26日(金) 全9公演
http://goo.gl/0ytfGn

映画『くるみ割り人形』
2014年11月29日 (土)より【3D/2D】 全国ロードショー
http://goo.gl/2opquE

三鷹の森ジブリ美術館
『クルミわり人形とネズミの王さま展 ~メルヘンのたからもの~』
展示期間 ~2015年5月(予定)
※入場は日時指定の予約制。チケットはローソンのみで販売
※休館日:火曜他(冬季、展示替え、メンテナンス休館あり)
http://goo.gl/D3cSPu

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