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海外で人気沸騰中のパラパラマンガ! 制作を手がけるクリエイターユニット、その正体に迫る

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 日本で作られたあるパラパラマンガが今、海外で話題を呼んでいる。YouTubeにアップされた紹介動画はすでに110万再生を数え、コメントは「日本産の素晴らしいイメージだ」「今まであるパラパラマンガの中で最高にクール」「かっこいい!」などの賞賛の嵐。

 一体どんな内容のものなのか。「暗い空間と3D感を持つ、本当に新鮮で印象的で――詩的なパラパラマンガだ」とのコメントが、このパラパラマンガを端的に表現している。

 作り手は「もうひとつの研究所」(以下「もひ研」)。”たのしいプレゼント作り”をコンセプトに、この話題の「パラパラブックスシリーズ」を始めとするフリップブックを中心にプレゼントの制作・販売を手がけるクリエーターユニットだ。その姿は謎に包まれているが、取材を通してその正体を垣間見ることができた。

 まず、全ページカラーで、かつ絵以外の仕掛けがふんだんに施されているパラパラブックス――1冊あたりに費やす制作時間はどれくらいなのだろうか。

 「内容のアイデア出しから始まり、パラパラマンガ自体の内容を作り、表紙やケースを制作するまでに要する時間を考えると、場合によりますが3~4ヶ月程度かけています」

 こうした作業を他の作品と並行して行っているそうだ。では、あの独特で不思議な世界観はどこから来ているのだろう。

 「基本的にちょっとダークでシュールな世界が好きなので、それが作品ににじみ出ているのだと思います。シュールな世界にすることで想像を膨らませることができるので、短いパラパラマンガというメディアには合っているのでしょう。大事にしているのは、他人と驚きを共有したい作品になるように、新しい仕掛けを積極的に導入することです。たとえばパラパラマンガから出てくるとは予想しない鈴が出てきたり、ストーリー上、穴が開いていくシーンで本当に穴が開くなど……」

 また、海外でも注目を集めていることに対して、どう感じているのかも聞いてみた。

 「海外で紹介されたことは友人からの連絡で知りました。最初は『海外で取り上げてくれた方がいるなんてありがたいなぁ』くらいに受け止めていました。でも、あるときを境に英語圏の方からのメールがたくさん届くようになり、きちんと調べたところかなり話題になっていると知り本当に驚きました」

 最近まで「注目されている」という自覚はなかったらしい。実際はロンドンで行われたパラパラマンガフェアで、もひ研のものを偶然手にした人が感激し、動画をアップしたことでブームに火が着いたという。

 「海外でも好意的にとらえてくれる方が大勢いることに対しては、とても嬉しく感じています。また、ほぼ文字のない作品だったこともあり、受け入れていただきやすかったのだと思います」

 最後に今後パラパラブックスのほかに、どのようなものを作っていくのかを聞いてみた。

 「あまり詳しくはお伝えできませんが、今までにあまりなかったような絵本や私たちの世界観を使ったデジタルコンテンツなどを作っていきたいです。とにかく『何だこれ!?』と思わせるものを作って、見てくださる人をいい意味で裏切っていきたいです」

 12月上旬には「パラパラブックスシリーズ」の新作『ストロボフライ』が青幻舎から刊行予定。ちょっと気の利いたクリスマスプレゼントにもってこいかもしれない。

 次はどんな楽しい驚きをプレゼントしてくれるのだろうか。これからのもひ研の活動も楽しみだ。

※画像はYouTubeから

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