ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

世界中の子供達にダンスを教えながら世界一周!中込孝規さんの熱い思い

DATE:
  • ガジェット通信を≫

中込孝規さん

夢はジェットセッター! トラベルライターのKANAです。

世界一周中の人はたくさんいますが、”世界中の学校で子供たちにダンスを教えながら世界一周”している方がいるのをご存じでしょうか?
今回は、世界の子供たちに踊る楽しさを教え続け、たくさんの子供たちを笑顔にしている、中込孝規さんにお話を伺いました。

── なぜ、ダンスを教えながら世界一周しようと思ったのですか?

理由は3つあって、まず世界一周は、高校生の時から夢だったということです。もともと、自分から行動できるタイプじゃなかったんですよ。世界に対する憧れはありましたが、英語も話せないし、行きかたもわからないから、怖くてずっと出られなかったんです。でも、せっかくこの世に生まれたんだから、広い世界を見たいなと。

ダンスは高1の時から始めて、大学時代はずっと子供たちにダンスを教えていました。でも働き出したら、やめてしまって。そして社会人4年目の時、ある交流会に行く機会があったんです。そしたら、そこにはポジティブで行動的な人達がたくさんいて。そこで、「本当は子供たちにまたダンス教えたいんだよね……」と胸の内を明かしたら、「いいじゃん!やってみなよ!」ととても背中を押されて。じゃあまたやってみようかな、とダンスを教えることを復活しました。最初のうちは仕事をしながらなので、平日働いて、土日にダンスを教えていましたね。

やりたいことやったらいいじゃん


Takanori Nakagome「セブの子どもたち | Cebu Children」より

2つ目は、ダンスを教え始めたらすっごく楽しくて幸せだったから。仕事も楽しかったけど、ダンスは考えて楽しいとかではなく、胸の内側が震えるような感じです。ダンスを教えた日の帰りの電車で「なんて今幸せなんだろう!」としみじみ思ったりしました。


Takanori Nakagom「セブでの生活 〜語学留学編〜」より

3つ目はタイミングですかね。ある時期、「何のために仕事をしているんだろう?」「何のために生きてるの?」と思い悩んでいた時に、ちょうどアクティブな人たちがいる環境に入って、またダンスを教え始めたんです。そのうち、本当にやりたいことと今の仕事にギャップを感じて、「やりたいことやろう!もう世界一周に行こう!」と思い切りました。

国は関係ない。ダンスを楽しむ気持ちはみんな一緒


Takanori Nakagome「セブの子どもたち | Cebu Children」より

── 子供たちと踊っている動画を見させて頂きましたが、みんなとても楽しそうで笑顔がキラキラしていました。

子供だからか、表情とか楽しそうにしてる感じとか、ダンスをしている時の反応が全く一緒なんですよ。みんなで踊っていると、子供たち同士ですぐ仲良くなってくれるし。もちろん言葉は違うけれど、言葉じゃなくても教えられる部分はたくさんあるので。英語がしゃべれない子でも、身振り手振りで伝え、その中で踊り方なり楽しさなりを感じてもらえればと思っています。

でも学校で教える時は、最初は子供たちって大体みんな隅っこにいるんですよ。一人くらい陽気な子が踊ってくれるくらいで、他の子は恥ずかしいのか扉から見てたり。でも興味は持ってくれて、だんだん一人ずつ増えて最後には80人になったりするんです。最終的にはものすごい盛り上がる、そういう場が作れるのがとても嬉しいんです。


Takanori Nakagome「セブの子どもたち | Cebu Children」より

よく「日本の子供は自分を抑えている」と言われますが、そんなことはなくて、日本の子供たちもダンスを踊りだすとどんどん自分を解放して、純粋に楽しんでくれます。

── ダンスって言葉が分からなくても、何か通じるものがあると思うんですよね。

その通りですね。ストリートで踊っている人たちの輪に自分もぽっと入って踊ると、一気に仲良くなって、お互い認め合えたりします。こういう瞬間に「ダンスやっていて良かったな。言葉を介さなくても、心が伝わるっていいな!」って感じます。

こういう通じ合う経験を、子供たちにもしてほしいと思っています。子供たちは自分の居心地のいい地域から出る機会があまりありません。ですので次回は、各地でダンスを教える際に、ネットで各国をビデオ中継して、お互い踊り合うのを見ることができればいいなと考えています。子供たちも、例えば”インドにはこんな子がいるんだ!”と知ることができれば、世界に出てみようかなって思うきっかけになるのではと思っています。


Takanori Nakagome「セブの夕焼け Sunset in Cebu」より

── 旅では何を感じましたか?

世界に出たらいろんなものが知れると思っていたのに、逆にわからなくなっちゃったんです。

セブに2か月半いたときは、時間が経つほど違う印象になっていきました。最初は陽気で明るい人達だなと思っていたのに、仲良くなって話し込んでみると、実は闇を抱えていることがわかったり。普段は明るいのに、「今日お祭りあるから行こうよ!」って言ったら、「交通費が高いから。遊んでいる間に稼がなきゃ」っていう子もいた。インドネシアでは、床が崩れそうな学校に住んでいる子供たちもいて。


Takanori Nakagome「セブの子どもたち | Cebu Children」より

シンガポールでは、「ローカルなお店連れてって!」と中華系の人に頼んだら中華料理屋に、マレーシア系の人に聞いたらマレーシア料理屋に連れて行ってくれます。同じシンガポール人でも、人によって全然違うんだなと。

一言で「セブ」とか「シンガポール」と言っても、地域でも、人によっても違うし、その人自身も見えているのは、ほんの一部分。国で一括りにできるものじゃないんだなって思いましたね。でもそういう経験ができるのは、旅ならでは。なかなか価値観が揺さぶられることや常識が通用しないことって日常ではないですから。


Takanori Nakagome「セブの子どもたち | Cebu Children」より

旅は選択の連続

あとは、「土地に呼ばれる」という感覚を行く先々で感じました。旅をしていると選択の連続。例えば、たまたま「知り合いがいるから来てよ」って友達に言われて、行き先をバリからジョグジャカルタに変更して、たまたまそこに連泊することになったら、ストリートダンスをしている人達と出会えて仲良くなったり。

── その感覚、旅をしているとわかります。導かれるっていうか。

後悔することが少なく無くなりましたね。どこに行っても何かは起きるし、旅は自然といい流れになっていくんだなって思うようになりました。


Takanori Nakagome「セブの子どもたち | Cebu Children」より

── 将来の展望はありますか?

皆がやりたいことに対して一歩を踏みだすきっかけが作れたらいいなと思っています。子供たちに、視野を広げたり熱中するチャンスを作ってあげたくて。現時点で、今までにはない新しいダンススクールを作りたいと思っています。ダンスも楽しみつつ、それだけではなくて、世界中で出会った先生や子どもたちとも交流できるような場です。


Takanori Nakagome「セブの子どもたち | Cebu Children」より

── 最後に読者に伝えたいことはありますか?

「やりたいことやったらいいじゃん!!!」と思います。やはり、自分の体験が大きくて、ダンスをやる前は何にも熱中できなかったけれど、ダンスを始めてから世界が広がった。夢だった世界一周も、一人で行くなんて怖くてできなかった。

でも、今回始めてみたら、意外とできるんだなって思いました。英語ができなくても、コミュニケーションは取れるし、どの地域の人とも仲良くなれる。「旅はハードルが高いものじゃない、簡単に出られるんだよ」ということを伝えたいです。やってみれば意外とできちゃう。どんなことでもいいから、自分がやりたいことに一歩踏み出して欲しいです!

■中込孝規さんBLOG「中込孝規の世界一周ダンスブログ

[中込孝規1988年2月18日 埼玉県生まれ。ストリートダンス歴10年。学生時代は、キッズダンススクール講師や東京ディズニーシーダンサーとして活動。大学卒業後は、教育系企業にて小学生向け事業に4年間従事。長年抱いていた夢を叶えるために退職し、現在世界中の子どもたちにダンスを教えながら世界一周中。]

*Takanori Nakagome「セブの子どもたち | Cebu Children
*Takanori Nakagome「セブの夕焼け Sunset in Cebu
*Takanori Nakagom「セブでの生活 〜語学留学編〜

ライター:Kana Sugiyama (BLOG:http://ameblo.jp/jetsetterclistin/ TRAVEL PHOTO集:http://thesweetesttime.wordpress.com/

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
Compathyマガジンの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP