もしもの時どう動く?絵本で考える防災【SHIBUYA CAMP 2014】

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身近な問題である大地震。もしも被災したとき自分は何をするべきだろう?身を守る術を学ぶため代々木公園に一晩泊まり防災訓練を行う『SHIBUYA CAMP 2014』が11月22日~23日の朝にかけて開催されました。

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「楽しくストイックに!」をキーワードにした同イベントでは、子ども達にも防災に興味を持ってもらえるよう、防災をテーマにした絵本「ぞうぼうしパオ」の販売ブースが用意されていました。「ぞうぼうし」とは「象」と「消防士」を合わせた造語なのだとか。

立派な消防士になりたい小象のパオ。でも長い鼻が邪魔をしていつも失敗ばかり。消防士より幼稚園の先生が向いているかも知れない…と思った矢先、幼稚園が火事になってしまいます。助けを求める友達を救うため、勇気を出して長い鼻を伸ばし友達を救出!
コンプレックスを克服し友達を助けるパオの姿に心を動かされる作品です。

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「そうぼうしパオ」の絵を担当された水口克夫さんにお話を伺いました。

―「ぞうぼうしパオ」を作ったきっかけはなんですか?
水口「2011年に「ぞうぼうしパオ」の著者・小西利行さんがTwitterで「絵本を作りたい」とつぶやいたことに対して私が「絵を描くよ」と返事をしたことがきっかけです。子どもたちが次々ページをめくりたくなるような作品作りを心がけました。」

―防災をテーマにした理由はなんですか?
水口「テーマから決めたのではなく、小西が主人公は長い鼻がコンプレックスの小象と決めていたので、そこから肉付けしてイメージを膨らませた結果、消防士という設定にいきつきました。そこから危険をかえりみず飛び込んでいく象というキャラ作りをしていって、「ぞうぼうしパオ」が出来上がりました。」

―今後の展開について教えてください。
水口「パオ以外にもたくさん温存しているキャラクターがいるので、そのキャラクターたちを出していきたいです。大きな口に水を溜めてタンクの役目をしてくれるかばのヒッポくんなども考えていたけれど、「ぞうぼうしパオ」ではパオを主人公として強調するために出さなかったので。また、キャラクターグッズなども出していけたらと考えています。」

―どのような方に「ぞうぼうしパオ」を読んでもらいたいですか?
水口「編集者の子どもが「ぞうぼうしパオ」を読み終わってから「消防士になりたい」と言ってくれたと聞いて、将来に色んな可能性が広がっている子ども達に特に読んでもらいたいと思いました。」

いつ大地震が起こるか分からない状況の中、私たちは身近にいる子ども達を守るためにも防災について改めて考える時間が必要なのかも知れません。

ポプラ社「ぞうぼうしパオ」
http://www.poplar.co.jp/korekara/ehon/009133.html

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