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3分でわかる! プロ野球FAについての話~ヒト・カネはこう動く!~

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3分でわかる! プロ野球FAについての話~ヒト・カネはこう動く!~

 11月12日、日本プロ野球機構からフリーエージェント(FA)宣言選手が公示された。今年はFA資格を有する総勢88人の中から、8選手がFA権を行使する。その内訳は、国内FA宣言選手が4名、海外FA宣言選手は4名となっている。(写真はFA権を行使して巨人入りが噂される相川亮二[ヤクルト])

 毎年、この時期になるとスポーツ紙を騒がせるプロ野球FA宣言について、野球情報を毎日発信している『週刊野球太郎』編集部に聞いてみた。

     *   *   *

◎FA権? どうやって得るの?

 FA権とは、選手本人の自由意思で、いずれの球団と契約を締結できる権利のことで、ある一定以上の成績を残すと、その権利を持つことができる。日本のプロ野球の場合、「国内FA」と「海外FA」があり、8シーズン分(ただし、2007年以降のドラフトで入団した大学生・社会人選手は、7シーズンで資格を取得)、1軍登録されると、日本の12球団と選手契約を結ぶことができる「国内FA」の権利が得られ、それが9シーズンになると、海外の球団とも契約が結べる「海外FA」の権利が取得できる。

 また、これらのFA権は一度行使しても、4シーズン1軍登録されれば、「国内FA」、「海外FA」同時に資格を再取得することができる。その他の留意点として、出場選手登録中にケガをした場合や、一軍登録日数が比較的少ない先発投手などについては、それぞれ、特別措置が設けられている。

 「FA権を行使する」というと他球団への移籍が多いものの、権利を使って残留することもできる。消滅することのない権利なので、現役であるかぎり、いつ行使しても、保持し続けることも可能だ。

◎FA宣言するには?

 国内・海外問わず、FA権を得た選手たちは、日本シリーズが終了した日の翌日から、土・日・祝日を除いた7日間以内に、権利を行使する選手は表明しないとならない。この期間を経て、晴れて「FA宣言選手」として公示されることになる。

 この公示の翌日から、旧所属球団を含めて、いずれの球団とも交渉が可能となり、報道では「FA交渉解禁」と言われている。

◎FAのランクわけ

 当初、FA宣言した選手が移籍した場合、すべてのケースに選手が流出する球団へ補償が必要となっていたが、現在は、旧球団の年俸の高い順番(外国人選手を除く)にランク付けされ、それに応じて、補償が異なるように改訂された。ランクはA~Cに分けられ、上位1~3位までの選手がAランク、4~10位がB、11位以下がCランクとなる。それぞれの補償については以下の通りとなっている。

★Aランクの選手を獲得した場合……
1.年俸の80%(これをいわゆる「金銭補償」と呼ぶ)
2.選手1人+年俸の50%(こちらを「人的補償」と呼んでいる)

★Bランクの選手を獲得した場合……
1.年俸の60%
2.選手1人+年俸の40%

★Cランクの選手を獲得した場合は人的補償、金銭補償ともに必要なし

 ちなみに、選手1人は誰でもいいのではなく、外国人選手・新人選手や球団が選んだ28人のプロテクト選手以外から選択することになる。

 戦力ダウンした旧所属球団を救済する意味合いもあり、年俸が高い、すごい選手を獲得するには、それ相応の対価を支払わなくてはならない。一方で、補償がいらないルールを作ることで、どの選手でも移籍しやすくなるようになった。

 昨年オフの例を挙げれば、また、獲得を目指した球団が5球団と一番多かった中田賢一(中日→ソフトバンク)はCランクだったという背景が関わっているだろう。

 また、金銭補償を選ぶか、人的補償を選ぶかでも攻防がある。これもまた昨オフにFA権を行使したAランクの大竹寛(推定年俸1億円)が広島から巨人へ移籍した際、巨人から人的補償として、一岡竜司が広島に移籍している。8000万支払われるよりも、額面は2000万円少ないが、その差額は一岡が活躍してくれる、という期待があるから人的補償を選択したと考えられる。2011年オフに杉内俊哉がソフトバンクから巨人へ移籍した際、ソフトバンクは金銭補償を選択した。杉内は当時推定年俸3億5000万円のAランクなので、金銭補償の場合、2億8000万円の補償となる。一方で、人的補償にすると、1億7500万円と選手1人を補償されることになり、「選手1人に対して、約1億円の価値を見いだせるか」と精査した結果、金銭補償を選択したのだろう。

 さて、今オフに成立したFA移籍では、移籍先だけではなく、それに応じて、人が動くか金が動くか? 国内移籍が予想される、成瀬善久(ロッテ)、大引啓次(日本ハム)、相川亮二(ヤクルト)とそれほど年俸が高くないBランクの選手なので、選手の移動が活発化する可能性が大いにあるだろう。

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