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「20代での転職」は将来の高収入につながる? 米国では「スキルの幅が広い」と評価

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「20代での転職」は将来の高収入につながる? 米国では「スキルの幅が広い」と評価

20代のうちに転職を繰り返した人は、30代、40代になってから高収入を得ることができる――。こんな記事が米誌『The Atlantic』に掲載され、日本でも話題になっている。

全米経済研究所の最新の研究を紹介したもの。ブリティッシュ・コロンビア大学のHenry Siu教授は、キャリアの早い時期に頻繁に転職をすることで、より自分に合った「天職」を見つけることができ、後の働き盛りの時期に収入がアップするという。
日本国内には「成功者」もいるけれど

この記事はネットメディア「ライフハッカー」日本版で紹介され、ツイッターで多くの反響が寄せられ、賛同する声もあがっている。

「20代で3回転職してるけどまぁ同意」
「全く同じロジックで早いスパンで転職して、ようやく今の仕事に辿り着きました」

LINE株式会社の上場執行役員の田端信太郎氏は、「ですってよ、奥さん」と投稿。田端氏自身は新卒でNTTデータに入社し、2年でリクルートに転職。フリーマガジンの「R25」の立ち上げに関与して名を挙げた。

29歳のころにはライブドアに転職し、一度は外資系のコンデナスト・デジタルに出たものの、再びライブドアに戻ってLINEの営業部門を牽引。その活躍も、幅広い経験を積んだ「20代の転職」があってこそなのかもしれない。

一方で、記事に否定的な意見も散見される。転職を3回繰り返したという男性は、同じ会社に勤め続ける友人に「年収ダブルスコア付けられている」と投稿。ヤフーID本部長の楠正憲氏もツイッターで、こうクギを刺している。

「グローバルでそういう世界もあるにはあるけど、日米で労働市場は大きく異なるので鵜呑みは危険」

日本の大企業は「2~3社目までじゃないとダメ」

なぜ米国では、年収があがるのか。日米の転職事情に詳しいヘッドハンターA氏によると、米国では確かに、多くの職場を経験していることが「スキルの幅が広い」と評価され、企業側も歓迎するという。

また日本でも、規模が大きくない企業であれば転職経験は問題にならない。ただし中小企業で転職を繰り返しても、運よく自社ビジネスを行う成長ベンチャーにでも加われないと、「給料が上がる」という経験は難しいかもしれないとA氏は言う。

「米国には小さくても勢いがあり、世界展開していたりする企業がたくさんありますが、日本の中小企業は大企業の下請けが多く、まだまだ利益も少ないんですよね」

一方で、「日本の大企業」は、転職回数が増えることを嫌うという。20代での豊富な転職経験を、積極的に評価する土壌がないからだ。

「日本の大企業では、転職回数が多いのはマイナスに評価されてしまうのが現状ですね。応募者の年齢を問わず、自社がせいぜい2~3社目でないとダメとする企業が多いです」

「自分なりのキャリア」を描いて行動すべき

特に鉄鋼メーカーやNTT関連企業など、古い体質の企業は転職者により厳しくなる傾向がある。生え抜きの新卒社員を、年功序列で出世させるしくみの中に、他社での勤務経験の多い「ヨソ者」を受け容れる余地はないのだろう。

ただしA氏は、会社が事業環境の変化に対応するためには、「生え抜き」だけを重用してもムリではないかと見る。

「日本の大企業の現状がこうだからと安易に考えるのではなく、将来を見据えて自分なりのキャリアを描いて行動した方がいいでしょうね」

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