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YouTubeで就活が変わる? 「ネット説明会」や「エントリームービー」の時代は来るのか

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「業界研究」などと称し、大学生を集めた企業説明会を始めた会社もあるようだ。しかし実施場所が東京など大都市に限られるため、地方の大学に通う優秀な学生に情報が届かないことを心配する採用担当者もいる。

時間や場所の制約を減らせると注目されているのが、インターネットを使った採用活動だ。動画を使った「会社説明会」を開く会社が増えており、就活生が会社に「エントリームービー」を提出する時代も来るのでは、と見る専門家もいる。
会社説明会の動画を丸ごとアップする会社も

就職コンサルタントの小寺良二氏は、11月12日にオールアバウトに寄せた記事の中で、今後の就活で「YouTubeがフル活用される」と予測している。

現状では多くの学生が、人気企業の会社説明会に出席できなかったり、大学名によって選別されて「満席」と言われてしまったりする経験をしている。しかしYouTubeに説明会をアップすれば、全ての学生がいつでも説明会を見ることができる。

これが進めば、就職情報サイトの説明会予約画面には、「下記のYouTubeのURLから弊社の会社説明動画をご覧ください」といった言葉が並ぶようになるという。採用企業は手間やコストが削減できる一方で、より多くの学生に情報を届けられるようになる可能性もある。

そこでYouTubeを検索してみると、確かに採用に動画を使う試みは進んでいるようだ。日本エンタープライズは、会社説明会を撮影した動画をYouTubeで丸々公開。合計1時間40分にもなるが、動画なので好きな部分だけ選んで見ることもできる。

大阪のMBS放送は、インターンシップを希望する学生向けに説明会動画を8月にアップ。現役社員が登場し、テレビ局の各職種の仕事を説明している。ウェブ向けなので砕けた感じではあるが、逆に社員の雰囲気がよく分かるとも言えそうだ。

会社が「採用メッセージ」を伝える動画は、もっと多い。クックパッドサイバーエージェントライフネット生命といったベンチャー企業だけでなく、ソニーKDDI三菱重工業といった大企業も社員や役員の登場するPR動画をYouTubeで公開している。
「動画選考」では個人情報流出の騒動も

小寺氏は企業の情報公開だけでなく、近い将来に就活生もYouTubeを利用して「自己PRムービー」を企業に送るようになると予測する。企業も事前に学生の雰囲気を動画で知ることができるので、「面接でのミスマッチは大きく解消する」ことになるそうだ。

「まさに『エントリーシートの時代』から『エントリームービーの時代』になる」

すでに選考過程でYouTubeを利用している企業も出てきている。サイバー・バズは2015年卒の新卒採用で、書類選考の代わりに動画を使った選考枠を設けた。

学生は自己PR動画をYouTube上にアップロードし、URLを採用担当者に送る。長さは「3分以内」と決められているが、内容は自由で、新規事業のプレゼンや特技の披露でもOK。合格すると一次面接が免除される。

ただし応募に際しては、サイバー・バズは「必ず限定公開の設定でお送り下さい」と学生に説明。もしもの場合を想定してか、「動画には、個人情報(大学名・氏名・住所等)は、一切出さないようにしてください」と釘を刺している。

「エントリームービー」については、過去に騒動が起きたこともある。健康食品の「やずや」が2010年にYouTubeを使った動画選考を行ったところ、女子学生が誤って動画を一般公開の状態でアップし、ネット上に氏名や大学名などの情報が拡散してしまった。

この動画が一度選考に落ちた人の「敗者復活戦」だったことから、会社批判にまで発展した一方で、福岡に本社を置くやずやが「遠方の学生にわざわざ来社してもらわなくてもいいように」と配慮したものだったことから、その後会社に対する同情の声も起こっていた。

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