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ヨーロッパ周遊に最適な「ユーレイル鉄道パス」とは? 車窓から楽しむ旅の仕方

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旅を通して新しい港を探す、TRiPORTライターのレティです。

「今度イタリアに行く予定だけど、できれば他の国にも行きたいな。フランスとかスペインとか簡単に行けそう?」

イタリアを訪れる予定の友達によく聞かれる質問です。なるほど、確かに日本から飛行機を使い、ヨーロッパに辿り着くには12〜15時間かかります。せっかく長い時間を経て到着したのなら、一カ国を訪れるのがもったいないと思う人も少なくないでしょう。

限られた時間で移動するのなら、easyJetRyanairのようなLCCを利用したほうがいいです。しかし時間に余裕があるという方には航空券ではなく、ユーレイル鉄道パス(Eurail Pass)をオススメします。山に湖、大都市に小さな村、様々な風景を楽しめながらヨーロッパを周遊できるパスです。

ユーレイル鉄道パスでは、パリ、ローマ、ベルリンのようなメジャーな旅行先はもちろん、ヨーロッパ隅々の小さな村まで辿り着けます。たった一つのパスだけでなんと24カ国(※1)を回ることができるのです。利用者の年齢や利用期間などによってユーレイル鉄道パスの形式は様々です。自分がやりたい旅にぴったりのパスをどうやって選べばいいか、一緒に見てみましょう!

(※1)ユーレイルでは北アイルランドとアイルランドが一つの国として見なされている。実際にユーレイルパスが25カ国で利用できる。

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ユーレイルパス? インターレイルパス?

1959年に誕生したユーレイルパスは、もともと2ヶ月のあいだに13カ国を列車で回る、ヨーロッパ外在住旅行者向けのサービスとして広まりました。1972年からヨーロッパ在住者向けのインターレイルパス(InterRail Pass)も誕生して、今日では両サービスが個人のペースで移動しながらヨーロッパの魅力に触れるという旅を提供し続けています。

現在利用者の年齢、利用期間、旅先などによって、16つのパスが存在しています。つまり自分がやりたい旅を思い描きながら自分にぴったりのパスを選べるわけです。

では、まず最初はユーレイルかインターレイルパス、どちらが適切か確認してみましょう。

ユーレイルパスを利用できるのは、国籍と関係なく、少なくとも6ヵ月以上ヨーロッパ以外に居住している方のみです。どちらのパスを利用すべきか確認するためにまずホームページの下部にある「ユーレイルパース表示」(①)をクリックしてください。

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「よくあるご質問」の一番上には「ユーレイルパスまたはインターレイルパスについて」があります。「詳細」(②)をクリックしてください。

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指示に従って、現在居住している国、パスポートが発行された国、パスの利用開始日などを記入したら、パスに関するアドバイス(③)がもらえます。

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これで適切なパスを選ぶ第一歩は完了です。次にどこに行きたいか、何日間移動したいか、やりたい旅を思い描きながら自分にぴったりのパスを探してみましょう。

一番行きたい場所はどこ?

訪れる国数によって4つのユーレイルパスから選択できます。グロバールパス、セレクトパス、リージョナルパスと一カ国パスがあります。

(1) グロバールパスではヨーロッパ内の最大24カ国に鉄道で旅行できます。ヨーロッパをできるだけ回りたい方、15日から3ヶ月間程の旅を考えている方にオススメです。

(2) 南ヨーロッパをゆっくり回りたい方、北ヨーロッパに憧れている方、2ヶ月間でヨーロッパの一部の地域をじっくり見てみたい方はセレクトパスが一番いいかも。ヨーロッパの27カ国の中から隣接する4カ国を選んで鉄道旅行を楽しめるパスです。
「そういえばこの国はヨーロッパのどこだっけ?隣接する国はなんだろう?」と、ヨーロッパの国々についてあまり詳しくない方のために「ユーレイル セレクトパス」のページに地図があります。訪問したい国を選択したら隣接する国が表示されますので、簡単に行きたい国が見つかります。

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(3) 2ヶ月間ヨーロッパの特定の地域を旅したい方にはリージョナルパスをオススメします。フランス-イタリア、スペイン-ポルトガルなど、隣接する2カ国をゆっくりじっくり巡ることができます。

(4) 1カ国パスは1ヶ月間までしか利用できませんが、ヨーロッパの1つの国をじっくりと旅したい方にぴったりのパスです。ただしフランスやドイツなど、1カ国パスが利用できない国もありますので、ご注意ください。

ユーレルパスは旅人それぞれ

計画を立てずに旅したい人も多いかもしれませんが、ユーレイルパスを購入する際にどの程度の距離をどのぐらいの頻度で利用するかを考える必要があります。なぜかというと、ユーレイルパスの種類によって有効期間が違うからです。

たとえばグローバルパスの有効期間は15日から3ヶ月ですが、セレクトパスは5日間からとなります。

もし毎日のように列車に乗って移動したいならば、連続使用パスを利用したほうがいいかもしれません。たとえば2ヵ月連続使用のグローバルパスでは、2ヶ月間連続して鉄道を利用できるわけです。一方、数日に1回の割合で鉄道を利用したいなら、フレキシブルパスをオススメします。たとえば、2ヵ月間に15日の移動日を指定できるグローバルパスでは、2ヵ月の期間内で鉄道を利用する日15日を自由に選ぶことができます。

もちろん有効期間によってパスの値段も変わりますので、時間の余裕はもちろん、金銭的な余裕も考慮する必要があります。

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また、旅好きにはいろいろな人がいます。女子大学生もいれば、40歳で一人旅に出る方や子連れの旅人もいます。旅人それぞれのニーズに合わせた様々なユーレイルパスが存在しているのです。

たとえば、パスの有効期間初日の時点で26歳未満の方はユースパスを購入することができます。ユースパスを利用すると2等(2nd class)のチケットを割引料金で買うことができます。また、家族で旅する方のためにファミリーパスもあります。4歳未満の子どもは無料で乗車でき、12歳未満の子どもは割引料金で小児用パスを利用することができます。2人以上で旅行したい方のためにもお得のパスがあります。一緒に旅行する方はセーバーパスを1枚を共同で使用して、グループ割引を受けられるそうです。

旅に慣れていなくても簡単!

知らない国を列車で移動すると聞いたら、ためらう人も少なくないでしょう。しかし旅に慣れていない人でも簡単にユーレイルのサービスを利用できます。ホームページ上の「旅行の計画」をクリックすると、ひとつずつ指導されて、自分のヨーロッパ旅をだんだんリアルに掴める仕組みになっています。

『ユーレイル路線図 (Eurail map) 』と『ユーレイル時刻表 (Eurail timetable) 』を使って、ユーレイルパスで利用できるヨーロッパのすべての列車とフェリーのルート、そして特定の列車の時刻を調べることができます。

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ユーレイルパスはヨーロッパのほとんどの列車で利用できますが、一部の列車については事前の予約が必要です。「旅行の計画」をクリックすると乗り換えや予約に関する情報が簡単に確認できます。また、無料でダウンロードできるRail Plannerアプリを使ったら、どこにいてもオフラインでヨーロッパの列車の情報を簡単に調べることができます。現在地の近くにある駅、ヨーロッパの主な都市の地図、ユーレイル対象国の情報が表示されています。それに、Rail Plannerで予約の必要のない列車の検索もできます。

「旅行はしたいけれど、計画する時間がない」という人も少なくないでしょう。そんな時はEurail Tripsをクリックしてください。あなたが好きなEurail Trip(※2)と旅行日を選ぶだけで、必要な予約はEurailのスタッフが全て対応してくれるそうです。

Eurail Tripsのサービスを利用する人に1等(1st class)のユーレイルパス、すべての予約チケット、ミニトラベルガイド、必要な情報が記載されたスケジュールが郵便で届きます。

(※2)現在選択できるEurail Tripsは「ヨーロッパ ハイライト」と「ベストオブイタリア」のみ。

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さいごに

同じ大陸の中にあっても、ヨーロッパの国々は歴史や文化がそれぞれ違います。そして、電車の窓から眺められる風景も驚くほど違います。なかなか長い休みが取れないと素早い移動のために飛行機を選んでしまいますが、時間に余裕がある方にはぜひ電車に乗ってゆっくりヨーロッパを見て回ってもらいたいです。

Buon viaggio!

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