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国立修正案巡り、有名建築家が苦言

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建築家の磯崎新氏が、新国立競技場の修正デザイン案について「まるで列島の水没を待つ亀」と、否定的な見解を発表し、JSC(日本スポーツ振興センター)の姿勢を非難。その全文が現在ネット上で公開されている。

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2020年に開催される東京五輪のメイン会場となる新国立競技場は、2012年にコンペが行われ、建築家の安藤忠雄氏が審査委員長となり、選考を実施。最終審査に残った11作品のなかから、イギリスのザハ・ハディド氏のデザイン案が選ばれた。しかし、そのままのデザイン案だと建設費が当初想定していた1300億円を大幅に上回ることが判明。そのため、JSCはデザインを修正、今年6月に修正案を発表した。

この修正案の詳細は、10月18日から東京オペラシティで開催している「ザハ・ハディド」展で公開されているが、これを見た磯崎氏は11月5日、「新国立競技場 ザハ・ハディド案の取り扱いについて」という文書を発表。磯崎氏は、2012年のコンペで発表された原案については、「運動競技のスピード感を呼び起こす、優れたイメージをあらわすデザイン」と感じ、支持してきたというが、この修正案については、

「当初のダイナミズムが失せ、まるで列島の水没を待つ亀のような鈍重な姿」
「将来の東京は巨大な『粗大ゴミ』を抱え込む」

と強い口調で批判。磯崎氏は、現在の修正案が、当初案に対して様々な立場からの意見が入ったあげく、「当初案への賛否いずれの側の人たちもが満足できない」ものに陥っており、原因として、関係者が「国際コンペの通念に無知、無理解、無責任な判定」をしたと指摘している。

磯崎氏によれば、通常、国際コンペで選ばれたデザインは、プログラムに何らかの変更があった場合、そのデザインをした建築家が条件に適合する新案の作成者になるとのこと。しかし、今回は、JSCが当初案に固執しすぎて、その案をデザインしたザハ・ハディド氏に諸問題の解決を含んだ再デザインを依頼しなかったことが問題だという。

これを踏まえて磯崎氏は、2年前の当選決定の時点に立ち戻り、ザハ・ハディド氏に条件に合ったデザインを改めて依頼することを提案している。

磯崎氏の意見文は11月7日に「architecturephoto.net」というサイトで全文公開され、ツイッターユーザーからは、

「さすが磯崎新。建築家として至極真っ当な意見」
「ザハに条件を提示し直して再度オファーはいいのかも」

など、概ね支持されている。10月31日には新国立競技場建設の施工主が、竹中工務店と大成建設に決定したが、一方では“旧”国立競技場の解体工事の入札が2度にわたって不落に終わる異常事態も発生。五輪開催はめでたいニュースだが、開催に向け前途多難な状況となっている。
(R25編集部)

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