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「違い」のある世界だからおもしろい!旅によるワタシ進化論

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写真:Kozue Fujieda 「Peru&Bolivia」より

こんにちは! ライターの渡部です。

近年、空前のブームを巻き起こしている「旅」。十人いれば十通りの旅のカタチがあります。そんな私も旅に夢中なうちの一人。

しかし「そもそもわたしは旅の何に魅力を感じて、なぜ旅に出ようと思うのだろう?」最近そんなことをふと思いました。今まであまり考えてこなかったなあ、と。自分にとって旅とはどういう存在で、なぜ旅にでようと思うのか。これは簡単なようで意外と難しく、奥深い問いのように思います。

今日は原点に立ち返り、私がこれまでの旅を経て得ることができた経験や気づきを踏まえて考えた、等身大の「旅に出る理由」について書いてみたいと思います。

行ってみなけりゃ始まらない

旅の話をする前に、昔話をさせてください。

私は、幼少期をシンガポールで過ごしました。当時の私はとにかく自由奔放で積極的。我が道を行くおてんば娘でした。

写真:Mika Watabe「私のホーム シンガポール」

しかし、帰国したとき、日本の学校生活に大きなカルチャーショックを受け、うまくなじめないという経験をしました。転校してきた初日の授業で、いつも通り分かったら真っ先に手を上げて発言したとき、クラスに広がった「転校生なのに」という雰囲気。小グループで固まって行動する女の子たちの輪。今まで味わったことない苦い思いが胸にこみ上げてきました。

写真:Akiyuki Minami「Istanbul 2009 - フレンドリーでエキゾチックな、飛んでイスタンブール!」より

「いつも通りの私じゃダメなのかな?」「周りの子に合わせなきゃいけないのかな?」

悩んだ末、周りの様子をうかがい、自分の本当の気持ちよりも周りの気持ちを優先するようになり、どうしたらうまくなじめるかを考え始めました。しかし、それ以降集団から浮くことはなくなったものの、「自分のしていることは、協調ではなく単なる同調ではないか」と自分の中で日に日に葛藤や苦しみが深まり続けていきました。

そんな私を救ってくれたのが、フィンランドという国との出会いでした。

フィンランドの教育現場を訪れると学校に上がる前の幼い子供たちが、自分の意見をはっきり言う光景を何度も目にして私は衝撃を受けました。こんな小さいうちから自分の意思をちゃんと持っているのは何故なんだろう。

写真:Mika Watabe「フィンランド」より

先生にお話を伺うと、フィンランドの教育では一人一人の個性を大切にし、子供たちが幼いうちから自分を表現できる場を積極的に設けているとのことでした。そして大人が彼らの姿をしっかりと見守り、受け止めて認めてあげる。そんな大人の姿を見て、自然と子供たち自身も互いの個性を認め合えるようにしていきたいのだと言います。

私は先生から「違うことは社会を豊かにする」という言葉をいただきました。みんな違うから世界は面白いんだ。違って当たり前なんだ。そのことに気が付いたとき、こわばっていた心が解きほぐされていきました。

「ワタシ」が更新されていく

このように、自分で足を運んだ土地で得た一つ一つの経験が、つながっていく感覚を肌で感じたことで、いろいろな世界を見たい、知りたいという気持ちが強まりました。これが私が旅に夢中になったきっかけです。

写真:Masaomi Takatsuka「初めてのバリは王道のバリ。」より

周りの目を気にしがちで、引っ込み思案な自分。しかし不思議なことに、旅先では「せっかく来たからには一分一秒も無駄にしたくない!」とかなり積極的に動き回ります。

もっと見たい。もっと聞きたい。もっと知りたい。

好奇心を前面に押し出し、自分の五感をフル稼働させて過ごす旅先での時間。中でも特に、旅先で出会った人々の日常を垣間見る瞬間が好きです。

自分が、普段日本で過ごしている日々と同じ時間、ここで日常を過ごしている人がいるんだと肌で分かると、世界はつながっていて一つなんだと実感します。その中で、全く違う文化や意外な共通点を見つけたりすることで、改めて世界の奥深さや素晴らしさを実感することが出来ます。また、非日常を見ることで、逆に自分の日常が際立つことだって大いにあります。感謝するときもあるし、当たり前だとおもっていたことが当たり前でないことを実感し、価値観が変わったりするときもあります。

知らなかった世界を知ることで、自分がどんどん深みのある人間になっていく。また。知らなかった世界を知ると同時に、知らなかった自分に出会うことが出来る。旅はまさに、ワタ史が更新されていく瞬間の連続です。

さいごに

旅先で得る経験や感情は必ずしも良いことばかりではないでしょう。でも良いことも悪いことも、すべてひっくるめて「旅に出ること」だと私は思います。

写真:Mayu「COUNTDOWN IN MOROCCO」より

一つ一つの土地で得た経験の積み重ねの上にいる今の自分。その重なりが増えれば増えるほど、より色濃く、魅力的な人へと進化し続けていけるのではないでしょうか。

*Kozue Fujieda 「Peru&Bolivia」
*Mika Watabe「フィンランド」
*Mika Watabe「私のホーム シンガポール」

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