縁起物の熊手をゲット!? 「酉の市」をとことん楽しもう

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縁起物の熊手をゲット!? 「酉の市」をとことん楽しもう(写真: iStock / thinkstock)

日本各地にある鷲神社の由緒正しき年中行事で、開運招福、商売繁盛を願うお祭り「酉の市」。多くの露天商が立ち並び、手締めの音があちこちから聞こえ大にぎわいとなるこの日。年末の風物詩として、境内には全国から沢山の観光客が押し寄せる。

ということで、そもそも酉の市ってなんなの!? という人のために、酉の市の起源発祥である鷲神社に、由来や楽しみ方を伺った。まずは、その起源から。「社伝によると、天日鷲命は開運、殖産、商売繁盛に御神徳の高い神様として古来よりこの地にお祀りされていました。その後、日本武尊が東夷征伐の際、社に立ち寄られ戦勝を祈願しました。志を遂げて帰途の際に社前の松に武具の熊手をかけて勝ち戦をお祝いし、お礼参りをされた日が11月の酉の日であったことから鷲神社例祭日と定めたことに始まります」

なるほど。でも酉の日とはあまり聞き慣れない言葉だが、いったい何を指すのだろうか?「中国の十干十二支の考えを日にちに割り当てていく日付法のことで、酉の日は12日ごとに巡ってきます。酉の市は11月の酉の日に行われ、1度目を一の酉、2度目を二の酉、3度目を三の酉といいます。ちなみに2014年は11月10日と22日が酉の日にあたるので、二の酉まで執り行われます」

酉の市名物と言えば商売繁盛の熊手が有名。これは一般家庭で飾っても良いのだろうか?。「熊手は商売をなさっている方だけのものと考えられがちですが、最近ではそれだけではなくなっています。全ての皆様の家内安全、恋愛成就、健康や勝運などさまざまな願いが熊手によって叶えられるとされており、商売繁盛はもちろんですが、それ以外でも楽しめる市としてにぎわっています」

ところで、熊手の買い方には何か特別な決まりごとは!?「特にこうしなければいけないという決まりがある訳ではありませんが、最初は小さな熊手からはじめて、世帯や会社などの繁栄に合わせて徐々に大きくしていくのがよいでしょう。買い方ですが、昔は熊手屋さんと駆け引きし、値切った後に値切った分だけ“ご祝儀”として店に置いてくるのが粋な買い方とされていました。このやり取りも一つの楽しみだと思います」

江戸時代から受け継がれ、正月準備のはじまりを告げる風物詩である酉の市。まだ行ったことのない人も、今年は是非訪れてみてはどうだろう。●取材協力
浅草 鷲神社
HP:http://www.otorisama.or.jp/
元記事URL http://suumo.jp/journal/2014/11/09/72501/

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