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広島オーナーの新井貴浩歓迎発言 ファンの反感度把握目的か

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 阪神タイガースの新井貴浩は、今季の年俸2億円(推定。以下同)から野球協約で定められている減俸制限(1億円以上の選手は40%)以上のダウンとなる8000万円の提示を受け、自由契約を選択。他球団への移籍を模索することとなった。確かに今年は思うような活躍ができなかったとはいえ、昨年まではレギュラーとして出場していた中軸打者の移籍市場参加に、球界は大きく揺れた。

 当初は同じ在阪球団のオリックスが獲得の意向を見せていたが、5日になって見送る方針を発表。しかし、古巣の広島が手を挙げた。松田元オーナーが「もう一度、広島で野球がやりたい気持ちがあるのであれば歓迎する」と手を差し伸べたのだ。

 新井にとって広島は古巣であると同時に遺恨のある球団でもある。FA宣言して阪神に移籍する際、「辛いです……カープが好きだから」「FAなんてなかったらよかったのに」という迷言を残して、「FA宣言して出て行くのに辛いという意味がわからない」とファンの反感を買った。

 それに先立つ金本知憲氏の移籍と同様、中軸選手を大事にしない広島の体質への不満の言葉だったと見られているが、広島ファンの恨みはすさまじく、移籍後初めて行なわれた広島市民球場での広島戦では、カープ時代の新井のレプリカユニフォームが投げ込まれたうえに大ブーイングが起き、2012年の広島での阪神戦における乱闘騒ぎの際には、新井はまったく関係ないのに観客席の広島ファンから「新井が悪い!」とヤジが飛んだ。

 広島は本当に獲得の意思があるのか。球団関係者はこう語る。

「あれはオーナーが上げたアドバルーンという見方がもっぱらです。ファンが反感を持っているのは知っているが、それが実際はどれほどのものかを判断しようとしたのでしょう」

 広島に出戻っても一塁には本塁打王のエルドレッド、三塁には売り出し中の堂林翔太など候補が多数いるから、また代打生活が続くことは必至だ。名球会の入会基準である2000本安打まであと146本。だが、黄信号が灯っている。

※週刊ポスト2014年11月21日号


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