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お酒を片手に糸をつむげる「糸つむぎカフェ」行ってきた

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東京・世田谷区用賀駅から歩いて5分ほどのところにある、カフェ&バー「Tokyo Cotton Village」。ここは、コーヒーやお酒を楽しめるだけではなく、日本に古くから伝わる在来種の和綿をつかった「糸紡ぎ」が体験できる場所として、いま注目を集めているのだ。

2012年11月にオープンした「Tokyo Cotton Village」。開放感たっぷりのカフェだ

閑静な住宅街にひっそりと佇む同店。コーヒーやケーキ、お酒を楽しめるおしゃれなカフェ&バーだが、普通の店と違うのは、糸紡ぎが体験できるということ。

オープンのきっかけなどをオーナーの冨澤拓也さんに聞いてみた。

「7年前くらいにたまたま『日本初純国産のTシャツが完成』というニュースを目にしたんです。それまで、Tシャツの原料はコットンかオーガニックコットンの2種類くらいしかないだろうと思っていたので、『純国産ってなんだ?』と妙に引っ掛かりました。そのあと、そのTシャツを作ったところを一生懸命探して、栃木にある『渡良瀬ビレッジ』ということが分かりました。生産者の方に会いに行き、そこで日本に古くから伝わる『和綿』という存在を知り、またその和綿が現状ほぼ絶滅に近い状態だということを聞きました。そうしたなか、大きな利益にはならないけど在来種を守っている生産者がいるという事実や和綿の魅力に触れるにつれ、自分も何かできないかと思うようになりました。当時広告制作会社に勤めていたのですが、和綿に絡めた企画を出すことに心血を注いでいましたね。その後、もっと一般の人にも広く和綿の存在を知って貰えたらと、「Tokyo Cotton Village」をスタートさせました」

オーナーの冨澤さんは、数年前まで大手広告制作会社に勤務。そのときに出会った和綿に心惹かれ、現在に至る

それではさっそく、冨澤さんの指導のもと糸紡ぎを実践してみよう!

こちらが糸紡ぎのもとになる和綿。外国産に比べ油分を含んでおり、しっとりとした触感が日本人の肌に近く、似ているのだそう。

ふわっと温もりが伝わる優しい手触りと、味のある風合いの茶色が特徴だ。

まずは、綿の種を取り除く「綿繰り」という作業からスタート。江戸時代のものと思われる綿繰り機を改造して、使用している。

「弓打ち」と呼ばれる作業で集めた綿を均一にしていく。

羊毛をとかすためのブラシで綿花をほぐしていく。

ブラシから綿をとって広げたら、割り箸を回転させてクルクル巻き取る。

このような状態になれば、糸紡ぎの準備が完成!

コーヒーとパウンドケーキでほっと一息。

さて、気を取り直してここからが本番。糸を巻き取るために使うのがこちらの割り箸に段ボールを円形に切ったものだ。

ここからが初心者にはちょっと難しい。まず、右手の親指と人差し指をすらして、綿をよっていき、よった糸が解けないよう中指と薬指で留める。左手に先ほどの和綿の束を持ち、右手で糸をつくり出していく。これを繰り返していくと……、

だんだん糸が長くなってくる。

あのフワフワとした状態からは想像できないほどピンとしたはりになった

このようにできたところから、棒に巻き付けていく。

途中でストップしたい時は、このように棒に引っかけておいておく。

これが、糸をつむぐ時の一連の流れ。「没頭することでリフレッシュにもつながるだけでなく、普段と違う指や手の使い方をするので、脳にも良い刺激になります」と冨澤さん。

店内にあるボトルキープならぬ糸紡ぎキープは、まるでひとつのアート作品のよう。

最初は指の動かし方に難しさを感じたものの、いつの間にか無心になって糸を紡いでいた筆者。糸ができあがってくるにつれ、愛着が沸いてくるから不思議だ。どんな人でもきっと夢中になれる糸紡ぎ。「Tokyo Cotton Village」でお茶をしながら、はたまたお酒を飲みながら、気軽に楽しんでみてはいかがだろう。

(佐藤陽子+ノオト)

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