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岡本太郎の”爆発する言霊”がスゴい

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 自らの信念に従って、自分らしく生きるにはどうしたらいいか。人それぞれ思うところはあっても、社会の目、地位、金銭、名誉、成功……と、大人になっていくにつれ様々なことが障害となり、つい惰性的に毎日を過ごしがちになるものです。

 しかし芸術家・故岡本太郎さんは、本書『自分の運命に楯を突け』の中で、こう語りかけます。

「自分で勝手にあきらめて、無難な道を進んで、そのくせ、もしあのときあきらめずにやりたかったことをやっていれば、なんて一生、恨みったらしく未練を残している。そんなの、つまらないじゃないか」

 本書は、1979年から1981年にかけて雑誌『週刊プレイボーイ』に連載された人生相談の一部をベースに加筆構成されたもの。本書の中で、岡本さんは、”もし神様から「三つの願いをかなえてやる」と言われたら何を望むか? “という問いに対し、次のように答えています。

「ぼくなら三つも要らないね。ひとつだけでいい。それは、活力だ。無限のエネルギーと言ってもいい。ぼくはそのエネルギーを爆発させ、すっとばして生きていきたい。そして無条件にエネルギーをばらまいてみたい。(中略)あとはなにも要らない。財産がほしいとか、地位がほしいとか、あるいは名誉なんてものは、ぼくは少しもほしくない。ほしいのは、マグマのように噴出するエネルギーだ」

 自分の信じた道を突き進み、財産や地位、名誉といったものより、エネルギーが欲しいと言った岡本さん。本書には、こうした岡本さんのエネルギー溢れる言葉の数々が記されています。

 社会のシステムやルール、常識といったものにとらわれ過ぎて自分を押し殺してしまうのではなく、たとえ社会の中で生きていくにしても、あくまでも自分らしく生きるということ。
 自らをもってこうした情熱的な生き方を実践した岡本さんですが、その背景には強い意志と、それに伴う行動力、そして努力があったことが本書からは伝わってきます。
 
 例えば岡本さんは、毎朝が人生のはじまりなのだといいます。

「決意とは自分の人生のすべてを賭けてくだす行動だ。なまやさしいもんじゃない。(中略)もし計画を実行したければ、元旦にスタートを置くなんていう手ぬるいんじゃなく、毎朝にスタートラインを引くべきだ」

 先延ばしにするのではなく、瞬間、瞬間を全力で生き、自分自身に正直に生きる岡本さんの姿勢からは、気付かされることも多々あるのではないでしょうか。
 
 いかに生きるべきか、という究極の問い。そのことを考えるうえで重要となる、熱い一節に出会えるかもしれません。

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