【ガッツが足りなかった……】史上最大の大減俸を経験したプロ野球選手とは?

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【ガッツが足りなかった……】史上最大の大減俸を経験したプロ野球選手とは?

 プロ野球は日本シリーズ真っ最中。阪神が1985年以来の日本一に輝くか、ソフトバンクは既に辞任を表明している秋山幸二監督の花道を飾れるか、1戦ごとに盛り上がりをみせている。しかし、この華やかなシリーズの裏では、各球団と選手たちの来季に向けた契約交渉も進んでいるのだ。

 なかでも驚いたのが、先日発表された日本ハムの守護神・武田久の契約更改だろう。かつては「北の守護神」と呼ばれたベテランクローザーは、今季、わずか9試合の登板にとどまり、0勝1敗1セーブ、防御率8.22と散々な成績を残してしまった。昨季は47試合に登板して2勝2敗31セーブ、防御率2.28の成績を記録。ここ5年間で4度も30セーブ以上をマークしていただけに、期待を大きく裏切る結果となった。

 そこで、来季も現役続行を希望する武田久に対して、球団側は大幅減棒を提示すると予想されている。2013年から2年契約で、単年では2億4000万円プラス出来高払いで契約している武田は、大減棒が免れない状況だ。これまで、同一球団に所属したまま、年俸が1億5000万円以上ダウンした選手は6人だけで、武田久が7人目の選手になる可能性が浮上してきたという。

 かつての日本プロ野球の大幅減棒経験者とその背景について、連日、プロ野球ニュースを配信している『週刊野球太郎』編集部に聞いてみた。

     *   *   *

◎史上最大の減俸選手は?

 近年で最も「大減俸」を味わった選手といえば、現在は中日に在籍している小笠原道大だ。日本ハム時代の2006年には、本塁打と打点の二冠王を獲得。チームを44年ぶりの日本一に導く働きをみせ、パ・リーグMVPにも輝くなど絶頂期を迎えていた。

 オフにはその実績を引っ提げ、巨人へFA移籍。このとき、巨人は4年連続で優勝を逃すなど低迷期を迎えており、小笠原を優勝請負人として、単年3億8000万円の4年契約で獲得に踏み切った。

◎移籍後は大活躍も……

 巨人のピンチを救ったのは、間違いなく小笠原のバットだった。移籍直後の2007年には、巨人を5年ぶりの優勝に導き、MVPを獲得。両リーグをまたぐ、2年連続の受賞は史上初の快挙であった。このシーズン以来、4年連続で3割30本塁打を達成した小笠原は、名実ともに巨人の顔となり、2011年からは単年4億3000万円で新たに2年契約を結んだ。

 ところが、2011年以降の“統一球導入”あたりから小笠原の打棒は奮わなくなる。度重なるケガも重なり、2011年は規定打席未達でシーズンを終え、2012年は1軍で活躍するようになってから最小の34試合の出場に留まり、打率.152、本塁打ゼロと苦しいシーズンとなった。

◎史上最大! 3億6000万円ダウン!!

 そして2012年オフ、巨人が小笠原に提示した金額は、なんと3億6000万円ダウンの7000万円。「2年間、ほとんど仕事をしていないから」とこのダウン提示を受け入れた小笠原。プロ野球史上、自由契約などによる移籍ではなく、同一球団に所属したまま契約更改した選手のなかで最大のダウンとなった。

 心機一転で臨んだ2013年シーズンも、春季キャンプのフリー打撃中にバットが折れて指をケガ。開幕ベンチ入りも果たせず、22試合出場で打率.250、1本塁打、8打点と結果を残せず、オフには再びFA宣言。年俸3000万円で、中日に移籍したのだった。

 野球協約では、年俸1億円を超える選手は40%を超えて減額されることはないと定めているが、選手が同意すれば制限を超えた減額は可能となる。小笠原のほかに、代表的な選手としては、2010年にはソフトバンクの松中信彦が4億円から2億円で、2011年には当時は横浜に在籍していた清水直行が2億5000万円から5000万円で、再契約を果たした(金額は推定)。

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