年収は? マイホーム金額は? みんなが買った家のお金

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年収は? マイホーム金額は? みんなが買った家のお金(写真:iStock / thinkstock)

自分にとってベストな時期に、無理のない予算の範囲で家を買うのが理想。でも、学生時代の友人や職場の同僚が家を買うと、「そろそろ自分も買うべきかな」「みんなはいくらの家を買ったのかな」と気になるのも正直な気持ちだろう。実際、世の中の人たちは、何歳くらいでどんな家を買っているのだろう。「平成25年度 住宅市場動向調査」(国土交通省)から、家を買った人の平均像を見てみることにしよう。

※調査対象は平成24年4月から平成25年3月に住み替えや建て替えを行った世帯。三大都市圏での購入が対象
※三大都市圏は首都圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)、中京圏(岐阜県、愛知県、三重県)、近畿圏(京都府、大阪府、兵庫県)を指す新築は3000万円台、中古は2000万円台が平均購入金額

図1は、平成24年4月から平成25年3月に新築一戸建て、新築マンション、中古一戸建て、中古マンションを買った人と家の平均像を出したものだ。自分の年齢や世帯年収に近い人は、どんな家を買っているのだろうか。

【図1】家を買った人の平均像(「平成25年度 住宅市場動向調査」をもとに筆者作成)

【図1】家を買った人の平均像(「平成25年度 住宅市場動向調査」をもとに筆者作成)

新築一戸建てを購入した人の年齢は平均39.3歳で30歳代だが、それ以外の新築マンション、中古一戸建て、中古マンション購入者の平均年齢は40歳代。平均世帯年収は、新築一戸建てが675万円、新築マンションが689万円、中古一戸建てが580万円、中古マンションが613万円だ。購入資金は新築一戸建てが3627万円、新築マンションが3583万円で3000万円台後半が平均。中古一戸建ては2311万円、中古マンションが2253万円で2000万円台前半。購入資金の平均は新築と中古で大きな開きがある。

平均値を見てみると新築は中古に比べて購入者の平均年齢が若く、世帯年収と購入資金が高い傾向にあることが分かる。新築は一戸建て・マンション共に30歳代での購入がボリュームゾーン

家の購入が最も多いのはどの年代なのかを見てみると、新築では一戸建てもマンションも30歳代が40歳代に20ポイント以上の差をつけて多く、中古では40歳代以上の割合が新築に比べて増えてくる。

新築の場合、一戸建ては30歳代での購入が53.0%で半分以上を占めている。次いで40歳代での購入は28.0%。30歳未満での購入は7.7%で、50歳代の5.3%、60歳以上の5.7%を上回っている。新築マンション場合、一戸建てと同様30歳代での購入がボリュームゾーンで45.4%。40歳代は23.5%。一戸建てに比べて多いのが50歳代の12.5%と60歳代以上の9.4%。新築マンション購入者の約5人に1人が50歳代以上ということになる。30歳未満での購入も一戸建てを上回り8.6%だ。

中古を見てみると、一戸建ては30歳代が最も多く38.5%。次いで40歳代は34.2%。50歳代以上での購入は22.9%だ。
中古マンションの場合、最も多いのは40歳代の33.3%。30歳代は31.5%、50歳以上は30.1%なので、中古マンションの場合、30歳代以上の人が年代の偏りなく購入しているのが分かる。

【図2】家を買った世帯の世帯主の年齢(出典:国土交通省「平成25年度 住宅市場動向調査」)

【図2】家を買った世帯の世帯主の年齢(出典:国土交通省「平成25年度 住宅市場動向調査」)平均借入額は新築は2000万円台、中古は1000万円台

家を買った人の平均的な資金計画を見てみよう。
平均借入額は、新築一戸建ては2491万円、新築マンションは2369万円が平均。中古一戸建ては1345万円、中古マンションは1163万円。新築は、購入資金が中古に比べて高い分、借入額も多くなっており、一方中古は新築よりも少ないことに加えて、用意している自己資金の割合も中古一戸建てで41.8%、中古マンションで48.4%と大きいこともあり、借入額の平均は1000万円台前半に抑えられている。

平均年間返済額は新築一戸建ては118.9万円、新築マンションは121.7万円。中古一戸建ては93.6万円、中古マンションは101.4万円。年間返済額を12カ月で割った毎月返済額で見ると、一戸建ては新築の返済額が中古よりも約2.1万円、マンションは新築が中古よりも約1.6万円多いことになる。平均借入額が1000万円以上違っていても、毎月返済額に極端な違いが出ていないのは、中古のほうが平均返済期間が短いことも関係している。新築が約30年なのに対して、中古は約25年と、約5年短い。中古の場合、借入額が少ない分、返済額を抑えるよりは、返済期間を短くして早めに完済する資金計画を選ぶ傾向が見えてくる。

【図3】家を買った世帯の平均的な資金計画(出典:国土交通省「平成25年度 住宅市場動向調査」)

【図3】家を買った世帯の平均的な資金計画(出典:国土交通省「平成25年度 住宅市場動向調査」)データから、自分が買う場合の家の種別や資金計画をイメージ

そのうち買いたいけれど時期は未定という人も、購入の検討を始めている人も、どんな人がいくらくらいの借り入れで買っているのか、年間返済額の平均はいくらか、などのデータから、自分が購入するときのイメージを描いてみよう。●国土交通省「平成25年度 住宅市場動向調査」
HP:http://www.mlit.go.jp/report/press/house02_hh_000076.html
元記事URL http://suumo.jp/journal/2014/10/24/71688/

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