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参加チームをサポートするパートナー連合プログラム始動! KDDI ∞ Labo第7期スタート

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9月24日、KDDIが行っているスタートアップ企業支援プログラム「KDDI ∞ Labo」第7期参加チームの説明会が開催された。第6期までとの大きな違いは、7月に発表された「パートナー連合プログラム」による支援が開始されることだ。KDDI ∞ Laboの趣旨に賛同するさまざまな業種の企業13社がKDDIとともに参加チームに対して多様なサポートを提供するプログラムで、KDDIとメンタリング企業1社がペアになって各チームをサポートする。

今回参加するチームが開発に挑むサービスは以下のとおり。説明会では、各チームからのプレゼンテーションに加えて、メンタリング企業から各チームを選定した理由についてもコメントがあった。

●Dr.JOY(Dr.JOY株式会社)

病院など医療機関の従事者、患者と家族、製薬会社のMR(医薬品情報を医療従事者に提供する担当者)の3者間のコミュニケーションプラットフォームを開発する。患者と医療関係者はタイムライン形式で診察内容やリハビリの状況など必要な情報を共有し、医療関係者同士はグループ機能を利用したチャットを使うなど、業務に適した複数の方法を併用したプラットフォームを実現する。チームリーダーの石松宏章氏は、病院勤務5年目の現役医師。「患者には診察内容が分からない カルテ開示もあるが値段が高い、敷居が高い、そんな常識に疑問を投げかけたい」と意気込みを語った。

<メンタリング企業コメント>三井物産株式会社 松井敏行氏
メンタリングプログラムに参加した理由は、総合商社である三井物産もベンチャーを支援してきた会社であり、「スタートアップ企業支援で世の中を変える」という理念と思いが一致したからです。Dr.JOYを採択した理由は2つあります。1つは、石松さんという現役医師自身が、患者と医療関係者の間の情報の非対称性を問題の根幹と捉えて、患者と医師の開けた意思疎通ができることをゴールにすることによって「世の中を変える」ことができる点。もう1つは、メディカルヘルスケア事業分野に弊社としても注力していること。チームの皆さんに、事業の現場はどんなものかということを共有しながら、弊社の取引先などのアセットも活用させていただければと思っています。

●ポッサムゴッサム(株式会社meleap)

「身の回りの空間とバーチャルが融合したゲーム」というコンセプトで、モーションセンサー技術とAR(仮想現実感)を組み合わせたゲームシステムとコンテンツを開発する。スマートフォンをゴーグルに装着してヘッドマウントディスプレイおよび空間認識用カメラとして使用し、スマートウォッチをモーションセンサーとして使用する。「世界を面白くする。にやっと笑うようなレベルではなく、ひざがガクガク震えて立てなくなるような面白さを提供したい」と意欲を見せる。

<メンタリング企業コメント>株式会社テレビ朝日 森悠紀氏
ポッサムゴッサムを手掛ける福田さんはまだ若いですが、ゲーム開発への情熱、このサービスにかける思いを非常に強く感じています。その熱さに賛同して採択させて頂きました。きっと、世界を面白くするサービスを開発することができるだろうと期待しています。テレビ朝日としては、イベント運営のノウハウやコンテンツを持っていますので、彼らの技術と我々のアセットを上手く組み合わせて、新しいサービスを提供していければと思っています。ポッサムゴッサムの目指す「モーション技術とARを組み合わせたゲームサービス」は、世界的にも見てもまだ広まっていないジャンルを攻めていますから、3カ月後、皆様に革新的だと思って頂ける「モノ」を発表できると信じています。

●BooksOnDemand(デザインエッグ株式会社)

完全受注生産の出版プラットフォームを開発する。執筆段階からクラウド上で作品を公開するのが特徴。「商業出版は一握りの人にしかできない、自費出版は多大なコストがかかる、電子書籍には高いITリテラシーが必要」と、従来の出版サービスの問題点を指摘し、「ブログを書くように執筆して、ボタン一つで紙の書籍も電子出版もできるプラットフォーム」を目指す。紙の書籍にはISBNが付与されるので、図書館でも書店でも扱える。「誰もが作家になれる」全く新しい出版サービスを目指す。

<メンタリング企業コメント>コクヨ株式会社 安永哲郎氏
このプログラムに参加することで、私どもの「働く・学ぶ」という事業ドメインと、「ものづくり」という強みが、スピードの速いデジタル技術開発とのシナジーを生み出す機会になることに大きな期待を寄せています。BooksOnDemandの魅力は、ユーザーが持っているコンテンツをオープンに普及させる大きなチャンスになることと、コンテンツを制作しながらコミュニティーを形成し、発信側と受信側の知のスパイラルアップになることです。縦組み・横組みにかかわらず出版できる組版技術や、英語などのグローバルコンテンツ発信にも可能性を感じています。

●Fem(株式会社AddQuality)

「未来の当たり前を作る」というコンセプトを掲げる。カメラに写った画像解析と位置情報、アプリの利用方法などを合わせて、写っているものだけでなく、その状況までを判断できるAIをディープラーニングを応用して開発し、人間の行動を理解して先回りで最適な情報等の提案を行うシステムを開発する。開発したAIは、OSとしてスマートフォンから最終的にはロボットにまで搭載できるものを目指す。このOSを搭載したロボットは、「スーツを着ている人には敬語で話す」「コーヒーを飲んでいる人にはクッキーを出す」といった行動を自律的にとれるようになる。

<メンタリング企業コメント>株式会社セブン&アイ・ホールディングス 畑知志氏
どのチームもこれまでにないサービスを開発したいという熱い気持ちを説明していただき感銘を受けました。Femは、身近な情報を使って新しい未来を作りたいという点に注目しました。中でも、消費コンテンツへの誘導というキーワードがありましたので、小売業として培ってきた知見をアドバイスとして生かせればと思っていますし、会社としてもインターネットショッピングやリアル店舗の紹介もできると思っています。3カ月間、私なりにアドバイスさせていただき、新しいものを出せればと感じています。

●Sakaseru(株式会社goal)

次世代の「花のECプラットフォーム」をウェブサービスで実現する。現在の花のECサービスは、カタログに掲載された商品を決まった材料で作成するだけで、加盟している花屋にはクリエイティビティを発揮する余地がなく、原価コントロールもできないため、モチベーションにつながらない。「お花を買いたいお客さまとお花屋さんを結ぶマッチングサービス」を提供することで、コミュニケーションしながら販売する花束やアレンジメントが作れるようになる。チームメンバーは六本木で花屋を経営しており、日常の問題意識がビジネスモデルの発想につながった。

<メンタリング企業>プラス株式会社 伊藤羊一氏
プラスはアスクルを立ち上げ、育てることで、流通構造を変えてきたという自負があります。同じように花業界の流通構造の変革にチャレンジするSakaseruに対するメンタリングは意味があると考えます。また、私自身も会社経営者として、ビジネススクールの講師として、ベンチャー起業家のメンタリングを続けており、知見や蓄積を提供していければと思っています。3カ月後のサービスリリースを目標に頑張りたいと思います。

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江幡智広KDDI ∞ Labo長(前列左から4人目)、第7期参加チーム、パートナー連合13社、KDDIメンター社員 =渋谷ヒカリエ

第7期の活動期間中には、「パートナー連合プログラム」に参加するサポート企業8社と∞Labo卒業生を含めた共催イベント「open MEETing」を実施する。サポート企業各社のアセットを踏まえてそれぞれがテーマを決め、場所も提供してイベントを実施していく新しい試みだ。

プログラムの成果を発表する「DemoDay」は2015年1月下旬を予定しており、参加チーム、パートナー連合プログラム、KDDIは、一丸となってゴールを目指すことになる。第7期ではどんな「0から1」が誕生するのか、期待したい。

参考情報(外部サイト)

ニュースリリース
KDDI ∞ Labo
KDDI ∞ Laboのfacebookページ
KDDI ∞ Labo × 東急電鉄 open MEETing「渋谷の外国人をおもてなし」ピッチ(10月27日 19時〜、渋谷ヒカリエ8/COURT)

※掲載されたKDDIの商品・サービスに関する情報は、掲載日現在のものです。商品・サービスの料金、サービスの内容・仕様などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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