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『創』未払い騒動に執筆者の反応は?

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作家の柳美里氏が10月15日、雑誌『創』の連載エッセイ「今日のできごと」が原稿料の未払いを理由に休載となったことを、自身のブログで明かした。

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ブログによると、「もう何年も稿料が支払われていない」状態で、柳氏は『創』の篠田博之編集長に「全額振り込まれるまで、次の原稿を書くことはできません」という内容のメールを送ったという。これに対し篠田編集長から「ショッキングなメールでしたので、考える時間が必要」との返信があったものの、原稿料は支払われなかった。

柳氏は改めて16日に篠田編集長へ送ったメールの全文をブログで公開。すると17日、篠田編集長は『創』の公式ブログに「作家・柳美里さんとのことについて説明します。」というタイトルでエントリーを投稿し、「柳さんの主張は正当です」と原稿料未払いが原因で休載となったことを全面的に認めている。

篠田編集長のブログによると「『創』はこの何年か、赤字が累積して厳しい状況が続き、制作費がまかなえなくなっています」とのことで、「連載執筆者の方たちには事情を説明して、原稿料にあたる分を出資という形にしてもらい支援していただけないか」と依頼し、応じた執筆者もいたという。

今回の一件については、同業である出版関係者や執筆者などからツイッターで様々な反応が寄せられている。柳氏と同様に『創』で連載している芸人の阿曽山大噴火氏は、

「柳美里さんの一件で月刊創が注目されてる!私も連載陣の一人だけど、12年間ちゃんとお金貰ってるけどなぁ。人によって何か違いがあるのかね?」

とつぶやいており、こちらには原稿料が支払われていたようだ。

しかし、ニュースサイト「東京ブレイキングニュース」編集長の久田将義氏は自社サイトの連載コラムで、過去に篠田編集長から原稿を依頼された際「君の著書『関東連合』の宣伝も兼ねて書いてよ」と付け加えられたというエピソードを明かしている。久田氏は「ああ、原稿料払わない気なんだな」とすぐ悟ったとのことだが、結局依頼を受けたという。

このほか、オピニオンサイト「アゴラ」を運営しする経済評論家の池田信夫氏は、

「神保町界隈の弱小出版社にはよくある話」

と、出版業の厳しい現状を証言。また、ジャーナリストとしての著書も多く、現在は参議院議員を務めている有田芳生氏は、

「かつてフリーランスで仕事をしていたころのことを思い出しました。原稿料のことは言いだしにくいのです」

と、フリーランスの経験を持つ立場から原稿料の話を持ち出しにくい実情を代弁している。一方で、精神科医の香山リカ氏は、

「まず、私も連載者で、柳美里さんの言い分を支持すると言っておきたい。でもそれと『創』の存在意義は別の話。とくに発言の場が縮小してるリベラル派の私には貴重なメディア。宮崎勤本、黒子のバスケ脅迫犯本などここじゃなければできなかった仕事も多数」

と、原稿料の未払いは許せるものではないが、『創』という雑誌は存続してほしいとの意見を寄せている。

いずれにしろ柳氏の言い分に同調する意見がほとんど。出版不況を象徴するかのような騒動であったことは間違いないようだが、原稿料の未払いを正当化する理由にはならないことは言うまでもない。
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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