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プロ野球 涙の“引退名セリフ”

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里崎智也(千葉ロッテ)、稲葉篤紀(北海道日本ハム)、金子 誠(北海道日本ハム)…。今年もまたプロ野球を彩った名選手たちがグラウンドを去った。彼らにとって引退とは“現役選手としての幕引き”であり、引退式や会見で発せられるその言葉は否応なく人々の心を打ち、涙を誘う。そんな“引退名セリフ”から、印象的なものを紹介しよう。

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「キャッチャーができずに野球をしては野球が嫌いになってしまう。キャッチャーとしてキャッチャーのまま引退します」。一昨年に引退した城島健司(元福岡ダイエーほか)の引退会見での言葉だ。入団後数年は「キャッチャー失格」の烙印を押され、野村克也からはリードを酷評。それでもWBC優勝など、結果で周囲を黙らせた。最後は打者としての現役続行の打診も断り、あくまで「キャッチャー」にこだわった城島のプライドがにじむ、男らしい言葉だった。

「こんなにたくさんお客さんが入ってくれると楽しくないですか、皆さん! 僕は引退しますが、カープは新しい一歩を踏み出した気がします。今日集まっている子供たち! 野球はいいもんだぞ! 野球は楽しいぞ!」。入団3年目以外、優勝と縁なく引退した野村謙二郎(元広島)。長い低迷で閑古鳥が鳴いた球場は自身の引退試合で満員に。未来のカープを担う子供たちに訴えた言葉は、自身が監督となり連日球場を満員にする新生カープの第一歩となった。

最後に、球史に残る文学的な引退セリフを紹介したい。両リーグ200本塁打にあと1本まで迫りながらバットを置いた強打者・大杉勝男(東映~ヤクルト)。「皆様の夢のなかで
最後の1本を打たせてもらえたら…」と語り、自らをかすみ草にたとえてこんな句を詠んだ。「去りし夢 神宮の杜に かすみ草」。

晩秋。今年も数々の印象的な言葉が、涙と共にもたらされるのだろう。

(村瀬秀信)
(R25編集部)

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