ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

「最強台風」頻発理由を識者が分析

DATE:
  • ガジェット通信を≫

台風18号、19号が立て続けに日本列島を襲ったが、これらの台風が来るたびに連呼されていた「最強」という表現について、ウェザーマップ所属の気象予報士が見解を披露。その冷静な分析に、納得する声があがっている。

【画像や図表を見る】

2週連続で台風が本州に上陸し、7月に上陸した8号、8月の11号と合わせ、今年は4個の台風が上陸。完全に台風の“当たり年”となった今年の日本列島だが、台風接近が報じられるたびに耳にするのが「最強」といった類の形容語句だ。実際、直近の19号を振り返っても、

「台風19号『スーパー台風』にまで発達」(Yahoo!個人ニュース)
「“特別警報級”の台風19号、3連休中に上陸か」(RBBTODAY)
「猛烈な台風19号、13日に西日本に接近、関東に近づく可能性も」(FNN)

といったタイトルの記事が登場し、文中には、

「”特別警報級”で沖縄の南海上に進む恐れがあるとも言われている。”特別警報”とは、数十年に一度の大災害が予想される場合に発表される警報とのこと」(RBBTODAY)
「2014年、最強の勢力に発達した、猛烈な台風19号は、来週、関東に近づく可能性がある」(FNN)

などの文言が登場。結果的に比較的被害は少なかったことは幸いだが、事前の報道の大きさを見ると、肩透かし感は否めない。

そうした国民感情を見抜いたかのように、ウェザーマップ所属の気象予報士・増田雅昭氏は10月14日、「『最強』の台風は増えているのか?」という記事をYahoo!個人ニュースで発表した。そして増田氏は、“最強台風”が頻発する理由について、

「今回の台風19号は『今年最強』には、一時なりました。ただ、沖縄に接近した頃には、すでに今年最強ではない状況に。それでも、『最強』が連呼され続けます」
「『最強』台風は、簡単に作り出せます。
たとえば、期間や場所をしぼって、『10月として、○○に近づく中では』など対象を少なくすれば当然、一番になりやすくなります。それが、いつの間にか諸々の条件が消えていき、『最強』がひとり歩きします」

と、そのメカニズムを解説。「近年、史上最強や過去最強と呼べるような台風は、日本に来ていません」と結論づけている。

2週連続で台風が上陸した後だけに、増田氏の分析はネットユーザーの興味を集め、

「防災の意味を考えると『オオカミ少年』になっては元も子もないと思う」
「これ読んでて思い出したけど暗黒時代の阪神は”10年に一人の逸材”の即戦力ピッチャーが毎年のようにドラ1指名されてたなw」
「伝える側の考えどころですね」

など、氏の記事はツイッターで1800人以上に引用されている(16日12時現在)。また増田氏は、

「防災情報は大げさに言うくらいが良い、という考えもありますが、この調子でいくと、情報を信じてもらえないマイナス効果が上回るのも、そう遠くないのではないでしょうか」

とも述べており、ツイッターユーザーも指摘しているように、台風報道が“オオカミ少年”状態に陥る可能性は大。いたずらに不安を煽るような台風報道は、曲がり角に来ているようだ。
(R25編集部)

「最強台風」頻発理由を識者が分析はコチラ

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

関連記事リンク(外部サイト)

台風はどこでどうやって生まれる?
台風の日はカレー作り、定着する?
NHKの美人気象予報士が大人気
過去30年と比較 異常気象の基準
予報より当たる?天気の特異日とは

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
R25の記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP