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人生をドキュメンタリー映画にできる「ライフシネマ」とは?

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あなたは自分の人生を改めて振り返ることはあるだろうか。「どんな環境で生まれ育ったか」、「どんな人と出会ってきたのか」など、人生は人それぞれ違うもの。

カメラを前に「人生」を振り返る

今回は、人の一生を一本の映画として形に残す新しいサービス「ライフシネマ」をご紹介しよう。

「ライフシネマ」とは、人生を辿ってドキュメンタリー映像を製作するプライベートシネマサービス。生まれた環境や関わってきた人々、人生の転機などを本人や家族、友人らにインタビューして制作する。企画運営は、映像制作業を行う「スタイルブレイン」。なぜこのようなサービスをはじめたのか、代表の松浦英雅さんにお話を聞いた。

「きっかけは私の祖父が亡くなったことでした。身近な存在でありながら、祖父が生前どのような苦労をしたのか、どのような出会いをしてきたのか、全く知らないということに気づいたのです。そこから『人の人生』を知りたいと思うようになりました。さらにそれを形にして、第三者に伝えることはできないかと考え、このサービスを思いつきました」

サービスを開始したのは、今年の8月。これまでに4名のライフシネマを制作している。依頼者はどのような目的で、ライフシネマを利用するのだろうか。

「祖父母の人生を孫やその後の世代に伝えるための記録として、利用される方が多いです。思い出の品や、貯蓄、不動産などの“物”だけでなく、人生哲学や経験を残すことに意義があると考え、『終活』の一環として同サービスを利用してくれています。ほかに、企業の周年の際に会社の歴史を映画にしたいという依頼もありました」

製作費は80万円からで、ロケーションやインタビューの数など、依頼者がどんな作品に仕上げたいかによって、大きく変動するという。製作期間はおよそ3か月間。受注後の最初の1カ月は、依頼者がこれまでの人生を振り返る時間を設ける。

「まずは、昔のアルバムや思い出の品などをタンスから引っ張り出してもらい、忘れていた記憶を思い出してもらいます。実際に依頼者からは、家族や友人と昔話に花を咲かせることができて、この1カ月間がとても楽しかったという声をいただきました」

2カ月目からいよいよ撮影を行う。担当の映画監督がインタビュアーとなって、依頼者宅へ訪問。本人や家族、友人らにインタビューを行ったり、縁ある土地を訪れたりする。普段カメラを向けられることのない一般人を相手に撮影を行うのは大変ではないのだろうか。

「やはりみなさん緊張されていますよ。でも、昔をしみじみ思い出しながら、とてもいい表情をしてくれます。楽しかったことを笑顔で語ってくれたり、辛い過去を真剣に話してくれたりする様子に、こちらも感動させられます。こういった人の感情をダイレクトにとらえることができるのは、映像の素晴らしいところです」

完成品を見た依頼者の反応は?

「みなさん『ありがとう』と喜んでくれます。その一言が一番うれしいですね。中には、感激して仏壇に飾ってくれる方もいて、サービスを始めて本当によかったなと思いました」

「そもそも映画とは人を描くもの。『私は40年間サラリーマンをしてきた平凡な人間です』という人も話を聞いてみると、その人生の中でたくさんの葛藤や幸せがある。どんな人生もとてもドラマチックだと思います。ニーズがある限りずっとサービスを続けていきます」

人生を振り返り、映画として形に残す「ライフシネマ」。あなたも自分自身の人生を見つめ直し、親しい人と共有してみはいかがだろう。

(阿部綾奈/ノオト)

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