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性格が“長生き”かどうかを左右する?

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 多くの人は長生きしたいと思っているはず。若いうちはあまり考えなくとも、40代、50代を過ぎてくると、どこかしら体の調子の悪いところが出てきて、健康に気を遣うようになる人が多くなる。それも健康で長生きしたいからだろう。そこで、実行するのが、あらゆる健康法を試してみる、サプリメントや健康食品の摂取してみるといったことだ。

 しかし、実際には、長寿で健康的な人生を全うする上で、そうした方法や食品、薬品が有効かどうかはほとんど裏付けされておらず、短いスパンで効果が認められても、人生という長いスパンではどの程度、効果があるのかわからないというのだ。

 アメリカの心理学者であるルイス・ターマンとその継承者のハワード・フリードマンによって途中に30年近い欠落はあるとはいえ80年に渡る長寿とさまざまな要因についての研究が行われた。この研究が明らかにしたことの1つは、健康を左右するのは健康ではなく、重要なのは性格、生き方、愛する人との絆だったのだ。

 『真面目な人は長生きする』(岡田尊司/著、幻冬舎/刊)では、80年にわたる研究の結果とともに、それに関連する最新の研究結果や最新の精神医学的知見を盛り込み、長寿と幸福な人生にとって何が大切な要素か、それを手に入れるためには何が必要なのかを紹介する。

 例えば、職場やコミュニティ内で社交性が高かったり、社会的活動へ積極的に関わっている人はいつまでも生き生きしているように思える。しかし、社交性や社会的活動への積極性は寿命には関係なかったという。
 社交性や社会的活動が、健康にとってプラスになる面をもつことは疑いない。ところが、退職して今までのような社会とのつながりがなくなり、その中での存在意義を失うことによって、健康を衰えさせてしまうことは多い。社会的に活動することは、気力を高め、その人を輝かせる一方で、その役割を失ったとき、逆に作用することも忘れてはならないのだ。
 また、社会的活動自体がストレスを増やす面も無視できないだろう。実際、社交的で社会生活が活発な人では、喫煙量や飲酒量が多く、ストレスを紛らわす行動が増えやすい傾向が認められる。そうしたマイナス面が社交や社会的活動から得られるプラスの効果を相殺してしまうと考えられるのだ。

 本書で示されるターマンの研究データは、寿命を左右する性格傾向をいくつか抽出している。そして、どういう性格が長生きに有利で、どういう性格が寿命を縮めやすいのかが示されている。
 体の健康状態はもちろん大事だが、それだけではなく、社会とのつながりや物事に対する考え方や価値観、家族との関係や婚姻状態、仕事の充実度など生活におけるあらゆる事柄が寿命には影響している。
 健康診断の結果を見たり、歳を重ねていくと、健康ばかりに気を遣ってしまいがちだが、自分なりに充実していると思える生き方ができているかどうかという心の充実感も大事なのだろう。
(新刊JP編集部)


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