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“嫉妬の仕方” から見る男女の違い

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 「嫉妬」はあまりしたくないと思う反面、つい自分と人を比べてしまうことは少なからずあるのではないだろうか。学歴や給料、どちらの方がキレイか、幸せか。人と比較できることは様々だが、男性の嫉妬と女性の嫉妬には、生きているコミュニティによって違いがある。

 『嫉妬のお作法』(川村佳子/著、フォレスト出版/刊)では、心理カウンセラーの川村佳子氏が、嫉妬を1つの美学ととらえ、カウンセリング現場の事例を踏まえながら、嫉妬心との向き合い方、上手な付き合い方、そして、プラスのエネルギーに変える方法を紹介する。

 恋愛話や有名人の浮気発覚のニュースが出たとき、「嫉妬」の話題が上がることが多い。このとき、男女の反応にはそれぞれ傾向がある。女性は、「わかる、わかる」と互いに共感し合い慰め合う。男性は、誰も聞いていないにもかかわらず、「俺は一度も嫉妬したことはない」とか「嫉妬はね〜、結局はね〜」といったように分析し、個々に持論を展開し、互いにむきになる。

 このような差が出るのは、それぞれ生きているコミュニティの違いにある。男性の住むコミュニティは、物事の道筋や順番を重んじる「タテ社会」。さまざまな場所で地位と権力争いを繰り広げては、自分の立ち位置を確認する。そんなタテ社会では何よりも秩序が重んじられる。「立場は上なのか?下なのか?」と、常に順位を争い、嫉妬心が渦巻いてもおかしくない。しかし、男性の場合、その嫉妬心を表に出すことによって、自分の株が暴落することを何よりも恐れている。そのため、「表面上は嫉妬心など抱いていない」といった涼しい顔をする。嫉妬心を表に出すことで自分の「評価」を下げたくない、という気持ちがはたらくのだ。

 男性と違い、女性の住むコミュニティは、平等や公平を重んじる「ヨコ社会」。容姿やファッション、夫の給料、住んでいる家など、無意識のうちにあらゆるシーンで他者と比較している。すばやくチェックしては、一瞬で格付けをする。すべてが比較の対象であり、そんな嗅覚と察知能力に優れているのも女性の特徴だ。
 ヨコ社会では、平等と公平が重んじられるため、横一直線に並んでいなければ、波風が立つ。そのラインから少しでも抜きん出ようものなら、1人だけ得しようものなら、すさまじい足の引っ張り合いが始まるという。こずるい技で人を出し抜いた場合、その女性は非難の嵐にさらされることになる。自分の立場が脅かされるのではないか、所有物を失うのではないかと危機感を持っているため、とにかく避難して相手の立場を貶めるのだ。
 さらに、男性と違い、女性はある程度人に話すことでストレスや不満を発散できるので直接的になる。嫉妬の矛先を向けた相手の悪口や不平不満を言うことで、溜まったストレスを発散する。これは、集団化し、連帯感が生まれやすいという女性ならではの怖さがあると分析している。

 あくまで男性、女性でこのような傾向にあるという本書の話だが、男性と女性ではどのようなことに対して嫉妬するのかにも違いがある。男性は能力・お金・学歴などに嫉妬し、女性は美しさ・異性の目が絡んだ時・幸せなどに嫉妬するものだというのだ。

 妬み、やきもちといったあまり人に見せたくない感情、マイナスイメージが嫉妬心にはあるが、本書では、嫉妬をプラスに変える技術も紹介している。嫉妬心は強いエネルギーを持っているだけに、プラスに変えることができたときには、大きな躍進や成功につながる可能性を秘めているのかもしれない。
(新刊JP編集部)


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