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デジタル一眼市場 二強から三強へ

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ドイツのケルンで2年に1度に開催されるカメラや写真機材の総合見本市「フォトキナ」。各メーカーが最先端技術や新商品をアピールすることもあり、高い注目度を誇るイベントだ。今年の9月16~21日に開催されたその中身を紹介しよう。

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キヤノンから発表されたのは、人気モデルだった「EOS 7D」の後継機種にあたる「EOS 7D MarkII」。5年ぶりのフルモデルチェンジで、APS-Cサイズのイメージセンサー搭載モデルのフラッグシップ機となる。特に動体撮影に適しており、最高約10コマ/秒の高速連写が可能。また、EOSシリーズの中で最多の測距点数(※オートフォーカスのピントを合わせるためのポイントの数。数が多いほどピントを合わせやすい)となるオールクロス65点AFを実現している。

一方、ニコンは「D750」を発表。フルサイズのセンサーモニターであるFXフォーマットとしては始めてチルト式液晶モニター(※角度を変えられる液晶モニターのこと)やWi-Fi機能を搭載。いずれも、ミラーレス一眼やエントリーモデルのデジタル一眼レフカメラで好評を博した機能だ。さらに本体サイズを小型軽量化することで、フルサイズのデジタル一眼レフカメラながら、初級者でも扱いやすい1台となっている。

例年通り話題となったデジカメ市場の二強――キヤノンとニコンの動向。しかし今年は、二強を追い上げるソニーの発表にも注目が集まった。デジタル一眼市場の売上シェアが「二強」から「三強」へと様変わりしつつあるからだ。従来は、1位キヤノン、2位ニコンが定位置だったが、今年7月の単月売上ではソニーが初めて 割って入り、1位キヤノン、2位ソニー、3位ニコンと、三国時代の到来を思わせる下克上を達成したのだ。

そのソニーから発表されたのは、「DMC-QX1」。昨年発売され大きな話題を呼んだ、スマホと連携させて撮影するレンズスタイルカメラ「QXシリーズ」の最新モデルだ。最大の特徴は、デジタル一眼カメラに搭載されるAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したこと。大型のイメージセンサーにより、高画質で美しいボケやきめ細やかな階調表現のある写真を撮ることができる。また、レンズ交換式なので、広角から望遠まで、様々な撮影を楽しむことができる。

ほかにも、ソニーはミラーレス一眼の弱点であるAFの弱さも改善。独自のAFシステム「4D focus」は、179点もの測距点で画面のほぼ全域をカバー。また、 位相差AFとコントラストAFを併用する「ファストハイブリッドAF」により世界最速0.06秒のAFスピードを実現する「α6000」などに搭載している。また、ミラーレス一眼に世界初フルサイズセンサーを搭載した「α7」シリーズも進化し、最高ISO感度409600という圧倒的な高感度撮影を可能とする「α7S」もすでに世に送り出している。

「フォトキナ2014」で発表されたデジタル一眼カメラをみれば、正統進化のキヤノン、ニコンに対して、従来のデジタル一眼カメラの概念を覆し、新しい価値を提案するソニーといった構図が見えてくる。デジタル一眼カメラの進化の方向性を考える上で、分水嶺になるかもしれない今年のフォトキナ。発表されたモデルが店頭に並ぶ年末商戦で、ユーザーがどちらを選ぶのか、興味はつきない。
(笹林司)
(R25編集部)

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