10月10日は体育の日じゃなくて、投手天国の日だった!? ~現代では更新はもう難しい記録たち~

access_time create folderエンタメ


10月10日は体育の日じゃなくて、投手天国の日だった!? ~現代では更新はもう難しい記録たち~

 今日、10月10日といえば、もともとは「体育の日」だ。そんな日にふさわしく、野球界では投手にまつわる3つの“前人未到の大記録”が過去、この日に生まれているという。そこで、野球界の歴史に詳しい『週刊野球太郎』編集部に、10月10日にまつわる記録を教えてもらった。

     *   *   *

◎どっちが大記録? 堀内恒夫のノーヒットノーランと3打席連続本塁打

 まずは1967年10月10日の出来事。この日の巨人vs広島戦で、入団2年目、まだ19歳ながらも巨人の主軸として活躍していた堀内恒夫が大記録を2つ達成した。1つは、ノーヒットノーラン。そして、もう1つは3打席連続本塁打だ。1試合3本塁打をした投手は過去にもいたが、「投手による3打席連続本塁打」は史上唯一の大記録だった。

 この試合は巨人のV3が決まったあとの平日、さらに昼間に行われた消化試合だったため、選手も観客も勝敗よりも堀内の本塁打記録に意識が集中していた。そのため、当の堀内自身も8回裏までノーヒットノーランだとは気づいておらず、むしろ最後の打席が単打に終わり、4打席連続本塁打を逃したことが悔しかった、というから驚きだ。

◎史上最強の奪三振王、江夏豊の401奪三振

 続いて1968年10月10日の出来事。このシーズン、入団2年目の阪神・江夏豊は開幕当初から三振ショーを連発。9月17日の巨人戦で、それまで稲尾和久(元西鉄)が保持していたシーズン最多奪三振記録「353」のタイ記録と、新記録となる「354」個目の三振をいずれも王貞治(元巨人)から奪い、新たな「奪三振王」の座に輝いた。江夏は以降の試合でも三振数を重ね、シーズン最終登板となった10月10日、最終的には「401」個まで三振記録を伸ばした。

 ちなみに、シーズン最多奪三振記録の2位は今でも稲尾和久の「353」個。平成の奪三振王・野茂英雄のシーズン最高記録は「287」個。いかに江夏の記録が図抜けていたかを物語っているだろう。

◎金田正一、前人未到の400勝を達成!

 最後に1969年10月10日の出来事。国鉄から巨人に移籍して5年目の金田正一は、この日の中日戦でリリーフとして登板。シーズン5勝目をあげ、前人未到の400勝を達成した。

 400勝もしたんだから相当晩年かと思いきや、実はこのとき、金田はまだ36歳。今年、セ・リーグの最多勝に輝いた中日の山井大介が現在36歳ということを考えると、まだまだこれから、という年齢でもある。実際、金田自身は、400勝は通過点で「目指せ500勝」と思っていたらしいが、周囲は「400勝を花道に金田は引退」と思い込み、長嶋茂雄は涙ながらに「おめでとうございます」と祝福してきたという。その流れに「天皇」と呼ばれた男も抗えず、金田はこのシーズン限りでユニフォームを脱ぐことになった。

 スマホマガジン『週刊野球太郎』では、目前に迫るCSとドラフト会議を特集中! 『高校野球&ドラフト候補選手名鑑 for auスマートパス』では、12球団のドラフト指名予想を発表! しっかりチェックしておこう!

※リンクが表示されない場合は、http://yakyutaro.jp/をコピーしてアクセスしてください。※『週刊野球太郎』はauスマートパス、Yahoo!プレミアム、ドコモSPモードに対応、『高校野球&ドラフト候補選手名鑑』はauスマートパスのみ対応しています。

■関連リンク
各球団から続々と「戦力外通告」
プロ野球2軍の2014年シーズンを振り返る
天文学的防御率を誇った伝説の左腕

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 10月10日は体育の日じゃなくて、投手天国の日だった!? ~現代では更新はもう難しい記録たち~
access_time create folderエンタメ
local_offer

Scoopie News

気になる話題を独自の視点でお届けするニュースメディア

ウェブサイト: http://jp.news.gree.net/media/scoopie-news

TwitterID: GREE_news_jp

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。