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NFLがBoseと新たにスポンサー契約、Beats by Dreヘッドフォンの選手着用を制限

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posted by Jay Kogami

アメフト選手のBeats by Dreヘッドフォン着用禁止!NFLが禁止令

アップルが今年5月に買収したヘッドフォンメーカーBeats Electronicsは、若者に人気の「Beats by Dre」ヘッドフォンをアスリートやセレブが身に付けてメディアに登場するマーケティング戦略で、一般消費者の印象に残る「クールさ」を演出してブランド力を高めてきました。しかしその戦略に歯止めがかかるかもしれません。

アメリカのプロフットボール・リーグ「NFL」は、全てのアスリートに対して、テレビカメラの前ではBeatsヘッドフォンを外さなければならないルールを策定しました。

NFLはオーディオメーカーBoseと新たにスポンサーシップ契約を結んだことによって、他社オーディオ製品を選手およびコーチ群が身に付けることができなくなります。このルールは、オフシーズンやレギュラーシーズン、プレイオフでの会場入りするシーンや、試合後のロッカールームでのインタビューや公式記者会見などに適応され、試合日の場合は試合が終わってからの90分間まで有効になります。

NFLのスポークスパーソンは

「NFLは長年に渡りブランドがフィールドやインタビューで非公認のブランドを露出させる行動を禁止してきました。これらのポリシーは90年代前半に始まり、現在も継続されています。そしてこれはNFLのポリシーであって、スポンサーの決定によるものではありません」

とコメントしています。

一方Beatsも今回の決定に対して、

「過去数年に渡り、アスリートはBeats製品を試合前の儀式の一部として彼らのDNAと一体化させてきました。音楽はアスリートの集中力と心の準備にとって非常にポジティブな影響を与えてくれ、ギアと同じくらい良いパフォーマンスを残すために重要になってきています」

と公式で怒りのコメントを発表しました。

アメリカでのNFLの放送は、毎試合で数百万人の視聴者を集め、広告の効果も高く見込めるテレビ・コンテンツです。

NFLにおけるBoseとBeatsのライバル関係は、他のスポーツイベントでも存在します。今夏のFIFA ワールドカップ ブラジル大会では公式スポンサーのソニーの圧力によって、FIFAは出場チーム32チームの選手に対して、メディア取材や記者会見、試合当日にはBeats by Dreヘッドフォンを着用することを禁止させました。

試合前のスタジアム入りや試合中のベンチ、試合後のロッカーでBeatsヘッドフォンを着用している選手が増えています。またBeatsは、アスリートをフィーチャーした音楽pvのように品質の高いPR動画を制作してブランド訴求を強め、それらの動画はネットで再生回数が数百万回、数千万回を超えるほど波及効果を生んでいます。このようにアスリートとヘッドフォンをマスメディアとネットで効果的に露出させることでPRとブランディングへとつなげてきました。

Beats by Dreブランドは米国で100ドル以上の価格帯の高級ヘッドフォン市場では61%のシェア大半を占めるマーケットリーダーで、これはアスリートやセレブ、DJやミュージシャンを使った効果的なPRなど、Beatsが行ってきたアグレッシブなマーケティング戦略からブランディングを高めることに成功してきました。一方Boseは22%、ソニーはわずか2%という市場シェアが調査会社のリサーチで明らかになっています。

今回の決定によって一体何が変わるのか、理解に苦しみます。アメフト選手が既存のBoseのヘッドフォンを好んで着用するとは、まったく考えられません。現在のBoseの製品ラインアップがBeatsほど一般消費者にも受け入れられるクールさがあるとは思えません。

BeatsがW杯用に制作したプロモ動画。BeatsはW杯公式スポンサーではないので、「ワールドカップ」の言葉もロゴも使えない。

これはソニーとワールドカップでも同じことで、サッカー選手がソニーのヘッドフォンをつけている姿を全くとっていいほど見かけませんでした。Beats着用禁止にしたところで、自社のマーケティングが効果を発揮できていなければ無意味ですし、何のために公式スポンサーにまでなっているのでしょうか? まさかBoseやソニーは「音質の良さ」やスペックの違いをアスリートに訴求し、音楽を体験してもらえると思っているのでしょうか?

またこれまでNFLにとってもデメリットになると思えます。Beatsのアメフト選手をフィーチャーした動画やネットで共有される写真は、公式スポンサーでもないにもかかわらず、NFL自体のブランディングに「無料」で貢献してきたからと言えるからです。

しかしこれはビジネス側の決定です。またBeatsが公式のスポンサーになることは、ほぼ100%ありえないと見ていいでしょう。この流れは、今後NBAやMLB、サッカーの欧州チャンピオンズリーグなどにも適応されると予想されます。今後の動きに注目しましょう。

■記事元http://jaykogami.com/2014/10/9378.html

記事提供All Digital Music

Jay Kogami(ジェイ・コウガミ)
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