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認知症の母に対する弟の対応にどのように応じるべきか?

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Q.

 認知症の母と同居の弟夫婦が、母の財産を孫の入学資金等の名目で自分達の名義にしています。また、私を母と会わせないようにもします。
 母を介護施設に入居すること等の話を弟と共に考えたいと訴えても自分達で考えるし母にお金がないとまでいいます。法的になにか手だてはないでしょうか?

(50代:女性)

A.

 今回のご相談内容では、詳細な点はわかりかねますが、ポイントとしては2点あると思われます。1つ目は、ご相談者様と弟さんのコミュニケーションがはかりづらい状況にあるということ。2つ目は、弟さんが自身の利益をはかるために、お母様の財産を使っている可能性があるということです。
 特に2つ目については、お母様の生活の安定を確保しなければならないという観点からも憂慮すべきことではないかと思われます。

 このような場合、法的な手立てとしては「成年後見制度」を活用する方法があります(民法7条以下、および843条以下)。この制度は、認知症などによって日常生活における判断能力が低下した方に対して、その方の生活や財産を守り、人間らしく自立した生活を営んでもらうことを趣旨としています。そのために、判断能力の低下した人になりかわって、法律行為(契約など)を行う人などを定めることができます。

 判断能力の程度によって「後見」「補佐」「補助」と制度がわかれており、サポートする側の人間である「後見人」「保佐人」「補助人」の役割にも幅が設けられています。
 ある方の判断能力が低下した場合、基本的にはご家族がこうした役割を担うケースが多いですが、第三者的視点から法律の専門家(弁護士など)が役目を担う場合もあります。
 当該制度を活用すれば、家族による恣意的な財産処分なども防ぐことが可能です。

 判断能力の低下の程度によって利用できる制度が異なるため、制度の詳細なども含めて一度専門の窓口にて相談されてはいかがでしょうか。公的機関では、法テラスなどでも相談窓口を開設しています。検討のうえ、ご活用いただければと思います。

元記事

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