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サイバー藤田社長が激怒して炎上 「転職者に悪口」は迂闊か

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 転職問題でサイバーエージェント社長のブログが話題になっている。同僚が良い条件で転職したとき、大人としてどう対応すべきなのか。嫉妬と罵倒以外の「第三の道」を、大人力コラムニスト・石原壮一郎氏が考える。

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 IT企業大手で一部では美人社員が多いことで知られるサイバーエージェントの藤田晋社長の「激怒」が、賛否両論を呼んでいます。

 10月1日朝、藤田社長は日経新聞電子版で定期的に書いている「経営者ブログ」に、「私が退職希望者に『激怒』した理由」というタイトルのエントリーをアップ。「通常はいちいち怒ったりしません」と前置きしつつ、なぜ今回は怒っているかを説明し、若手社員の身勝手な行動を批判しています。

 転職が当たり前の業界ですから、きっと何か思惑があっての「激怒」なのでしょう。詳しい事情は外からはうかがい知れないし、しょせんはひと事なので、批判しても擁護しても大して意味はありません。私たちやじ馬としては、この藤田社長の騒動をきっかけに、転職していった部下や同僚について、大人としてどう語ればいいかを考えてみましょう。

 ヘッドハンティングされて、同僚がはるかに大手ではるかに給料もいい会社に行ってしまったとします。本音としては「あいつ、うまくやったよな」ぐらいのことは言いたいところ。悪口も並べてしまいそうです。部下だったら「育ててやった恩も忘れやがって」と悪態のひとつもつきたくなるでしょう。しかし、同僚同士にせよ外の知り合いと話しているにせよ、素直に欲望に流されてしまうのは大人としてウカツです。

 かといって「彼の実力なら当然だよ。きっと新しい会社でも活躍するんじゃないかな」「前途有望な彼を、こんな小さな会社にしばりつけておくわけにはいかないからね」などと優等生的な発言をしても、自分ではカッコつけたつもりが、嘘臭いヤツという印象を与えかねません。あえて棒読みで言って裏のニュアンスをにじませる方法もありますが、真意が伝わらずに根深い嫉妬や怒りが横たわっていると誤解されるリスクもあります。

 このように胸中は複雑だとわかり切っている場合は、あえて素直にうらやましがってしまうのが、懐の深いコメントを発する第一歩。まず最初に「いやあ、正直に言うと、ちょっとうらやましいよね」と前置きして、その上で「あいつは入社した時から、どっか違ってた」と言いつつ、小さな長所を見つけたエピソードを語ります。

 焼き魚の食べ方がきれいだったとか、守衛さんに礼儀正しいかったとか、些細なことでかまいません。些細であればあるほど、そこを見逃さなかった自分の観察眼の鋭さを遠回しに誇れるし、そこに能力の差が現われると考えている見識の高さを見せつけられます。

 そんな流れを踏まえた上で、「活躍してほしいよね。俺たちとしても鼻が高いし」ときれいごとを言えば、本心からそう思っている器の大きい人間に見えるはず。しかも、いいところに転職していったヤツを踏み台に自分の株を上げた気になって、少しはスッキリした気持ちになれるでしょう。うらやましがられる側になる機会は今後もなさそうだけど、うらやましがる機会はよくある方は、ぜひこのノウハウをマスターしてみてください。


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