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自ら変わることの大切さを伝えたい 「新世代エイジョカレッジ」発起人のリクルートホールディングスに聞く女性活躍推進の未来

7社の「営業女子」が集まって、キャリア課題と向き合う

女性リーダーの活躍が進む企業でも、営業分野では、なかなか女性リーダーの登用・育成が進まない。そんな共通の課題に対し、異業種でタッグを組んで向き合おうとの試みが、今年6月にスタートした。7社の「営業女子」が参加するプロジェクト「新世代エイジョカレッジ~異業種女性営業活躍推進プロジェクト~」(エイカレ)だ。各社から集まった29人のメンバーが、約半年間のグループワークを通して、自らのキャリア課題を分析し、営業で女性がさらに活躍するための提言を行う。11月下旬の最終報告では、7社の役員に対し、プレゼンテーションをする予定だ。

自ら変わることの大切さを伝えたい 「新世代エイジョカレッジ」発起人のリクルートホールディングスに聞く女性活躍推進の未来
「新世代エイジョカレッジ」スケジュール
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発起人はリクルートホールディングスとサントリーホールディングス。KDDIからも、5人の女性社員が参加している。現在はそれぞれが、リクルートホールディングス、サントリーホールディングス、日本アイ・ビー・エム、三井住友銀行、キリン、日産自動車からなる混成チームの一員となり、最終プレゼンへ向けて議論を進めている最中だ。

今回は、「エイジョカレッジ」の事務局を務めるKDDIダイバーシティ推進室の間瀬英世が、発起人の1社であるリクルートホールディングスのダイバーシティ推進グループマネージャー、二葉美智子氏を訪問。このプロジェクトの意図や、今後の女性活躍の展望などを伺った。見えてきたのは、女性が抱える「外」と「内」の問題だ。

若手女性は「見えない赤ちゃんを抱っこしている」

自ら変わることの大切さを伝えたい 「新世代エイジョカレッジ」発起人のリクルートホールディングスに聞く女性活躍推進の未来

「新世代エイジョカレッジ」発起人の1人であるリクルートホールディングスのダイバーシティ推進グループマネージャー、二葉美智子氏

間瀬:そもそも「営業女子」に特化したプロジェクトを考えられたきっかけは何でしょうか。

二葉:リクルートでは、2006年からダイバーシティ推進を進めてきました。まずは仕事と家庭の「両立支援」に着手して、2012年からは女性の「活躍支援」へと重点がシフトしています。ただ、どんなに研修をして、女性側に「スイッチ」が入っても、日常業務に戻ると、そのスイッチが元に戻ってしまうケースもありました。そこで、女性たちを取り巻く「環境」に着手する必要があると感じたのです。

間瀬:なるほど。12年から女性の活躍推進にシフトした点は、KDDIも同じです。

二葉: 私たちは、28歳女子向けのイベント『Career Cafe 28』も実施しているのですが、皆、不安を抱えていますね。独身・既婚や子どもの有無に関わらず、女性には「両立への不安」があるのです。当社では、それを「見えない赤ちゃんを抱っこしている」と表現するのですが、周囲の結婚や出産をきっかけに自分の将来を考え始めると、焦り、不安になる。そこで、キャリアアップを目指す動きが止まってしまうのです。職種別でその要因を考えていくと、営業現場の課題が浮かび上がりました。当社では、20代女性の6割が営業職であり、営業で表彰される社員を見ても男女半々なのですが、営業の女性管理職率は、他の職種と比べて低い水準にあります。そこには上司のマネジメント力や働き方、生産性など、根深い問題があると考えました。

間瀬:そうなのですね。ただ、なかなか、他社と組んでプロジェクトをするという発想には至らないと思います。どうして「異業種合同」という発想が生まれたのでしょう。

二葉:個人的なことになりますが、ダイバーシティの担当になって2年経った昨年、産後休暇を取得し、会社をしばらく離れました。その中で、「働くことの意味」を考え、「もっと世の中に貢献したい」という思いが出てきたのです。限られた時間で働くなら、1社だけではできないことをやりたいという思いもありました。それで、『Career Cafe 28』に来ていただいた各社の皆さんとの会話などを通して、どの会社にも共通した「根深い課題」があるなと思ったのです。それなら、問題の原因を一緒に考え、リクルートだけではなく数社が集まって、何か手を打った方が良いのかなと思いました。

「複数社でタッグを組む」ことで、何かが変わる

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