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【Interview】業界初の図面縮尺設定アプリ「アーキスケール」を解析

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書いた図面を必要な縮尺に変える。そう言うと難なくできるような気もするが、建築設計やインテリアに携わるプロからすれば、非常に煩わしい作業であり、そこに費やす時間は膨大なものだったりもする。

デジタル化が進み、次々と便利なツールが出される中、不思議とこの分野だけはアナログ状態が続いてきた。そうした不便を乗り越え、満を持して登場したアプリが、この「アーキスケール」である。

対象は、CAD化する前のすべての図面。雑誌やWEBからコピーした建築図面、手書きスケッチの縮尺を一瞬にして変換する。アナログ資料だけでなく、jpeg、gif、pngなどの画像にも縮尺情報を与え、所定の縮尺で表示してくれる。

さらに、その縮尺のまま、PDFにエクスポートしてプリントアウトする他、メール添付やクラウド転送も可能。建築、インテリア関係者はもちろん、縮尺に関わる現場で働くすべての人々の作業をぐんと楽にしてくれる。

建築関係者にとって、正に「かゆいところに手が届く」アプリ。開発元のアーキノートは、このために1年かけて、入念なヒアリングを行ったという。詳しい内容について、取締役/プロジェクト・マネジャー、勘舎 健太郎(かんじゃ けんたろう)氏に伺った。

プロのノウハウと入念なヒアリングによって生まれたアプリ

Q1、アプリ開発の経緯について、お聞かせください。

このアプリは、「実施設計前の資料作成や構想段階で、アナログ図面の縮尺(スケール)を揃える(セームスケール)ために相当の時間を使っている」という、建築士の言葉にヒントを得て開発したものです。

実際、当社のスタッフが設計事務所に勤務していたときに同じような経験をしており、そこをアプリが代替すれば、ずいぶんと作業が楽になると聞き、確信をもって踏み切った次第です。開発にあたって、ヒアリングを1年かけて繰り返し行い、そのワークフローに沿って製作しております。

開発チームを運営するスタッフのほとんどが、責任ある立場で他のプロジェクトに携わっていたため、いかに短時間で集中して成果を上げ続けていくか、高い力量を要求されました。そこが今回、最も苦心した点でもあります。

Q2、今回のアプリにおいて、御社の技術や経験はどのような形で生かされているのでしょうか?

弊社及び当プロジェクトには、建築、デザイン、IT、出版、写真家、人材育成のエキスパートなど、さまざまな経歴の持ち主が関与し、アプリのみならず、コンテンツの開発や出版企画までマルチにこなせる人材を多数抱えております。

今回のプロジェクトも、アプリをこれからのメディアとしてとらえるという、そのコンセプトを最大限まで引き出すことが可能なチームで臨みました。本アプリには、そうした1人ひとりのノウハウが存分に生かされていると思います。

建築・インテリア・教育現場に携わるすべての人に試してもらいたい

Q3、秋に予定しているクラウドサービスについて、詳しく教えてください。

アーキスケールで溜まった図面や建築写真を整理整頓するアーキボックス(Archi Box)、その図面や建築写真に簡単な編集を加えるアーキツール(Archi Tool)、各デバイス間での同期や必用に応じてプロジェクトを共有・公開するためのアーキシェア(Archi Share)に加え、建築やインテリアに関わるユーザーへコンテンツを提供するアーキメディア(Archi Media)、これらが一体となった、アーキノート(Archinote)というサービスを提供して行く予定です。

Q4、これからこのアプリを利用する建築・デザイン関係のユーザーへ、メッセージをお願いします。

建築やインテリアの設計の現場、教育の現場などでご活躍の皆さまに、是非ともお試しいただきたいアプリが完成しました。秋には機能を大幅に拡張した、アーキノートというクラウドサービス(一部有料)を開始する予定ですので、まずはアーキスケールをお使いいただき、忌憚のないご意見を頂戴できれば、と思います。

アーキスケール

カテゴリー : デジタル・IT タグ :
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