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小学校入学前に知っておきたい、「学区」についての超基本知識

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子どものころ、小学校に進学したら、学区が違っていたせいで、仲の良かった友達とお別れになってしまった……そんな悲しい体験をしたひとも多いかもしれない。
そもそも学区ってなんだろう? 「住んでいる地域によって、通う学校が決められている」ということは何となく知っているけれども……今回、そんな知ってるようであまりよく分かってない「学区」について調べてみた。市区町村ごとに通学区域の学校をお知らせする通知が秋から冬に送られてくる

全国の小学校、中学校の学区情報を検索できる「ガッコム」の赤林さんに学区についてお話を聞いてみた。

「学区、通学区域ともいいますが、それを決めているのは各地方自治体の教育委員会です。小、中学校であれば、市区町村ですね。通常、小学校は子どもが小学校に入学する前年度の秋〜冬ごろにかけて『この小学校に通ってください』というお知らせの『入学通知書』というものが自宅に郵送されてきます。基本的に、今住んでいる住所が分かれば、どこの小学校に通うことになるかは、各自治体のウェブサイトや広報資料などで事前に確認することができます」

各自治体が公開している通学区域の情報は、さまざまで形態で公開されており、統一されてない。ガッコムではそれらの情報を収集し、同じフォーマットで検索できるようになっている。

【画像1】学区の範囲を地図で確認することができる(ガッコム(Gaccom)より)

学区の区割りについて、実際のところはどうなのだろうか? 江東区学事課の石渡さんに伺った。
「学区の区割りは、基本的には人口が偏らないように設定されています。江東区の小学校の場合、安全面を配慮して徒歩圏内で、なるべく交通量の多い道を横断させない、危険な道を通学路として使用しないなどの、さまざまな配慮はしています」

江東区は2005年には41万8173人だった人口が、2014年には48万7142人と、9年間の間に約7万人近くも人口が急増している。 現在、江東区には44の小学校=学区が存在し、ひとつの学区に平均して500人の生徒が通っているが、特に、大型マンションの建設が続く豊洲地区には平成27年度に新しい小学校が新設されることになっている。
ただ、基本的に学区の区割りの変更は手続きが複雑なこともあるため、会議室などを教室に変更する、学校を改築、増築するなどの対応をしている。学区に関係なく学校が選べる?「学校選択制」とは

ガッコム赤林さんの話によると、15年ほど前から「公立学校選択制」を導入する自治体がでてきたという。
これは公立の小中学校でも、学区に関係なく通う学校を自由に選択することができる制度だ。
「公立学校選択制の仕組みは、各自治体によってさまざまで一概には言えませんが、自治体内の学校であればどこでも選択できる、徒歩圏内の小学校から自由に選べる、学区をブロックごとに分けてそのブロック内で選択できる、などそのしくみはいくつかのパターンがあります」

なかでも、都内で学校選択制を最初に導入し、ブロックごとの選択制をとりいれた品川区の学務課、野呂瀬さんにお話を伺ってみた。
「小学校の場合、区内の学校を大きく4ブロックに分け、ブロック内の学校であれば自由に学校を選択することができますよというのが品川区の学校選択制です。毎年秋に『通学区域の学校をお知らせする通知』と一緒に学校選択制を知らせる書類を、来年度の新1年生になる児童のいる家庭に送付します。大雑把にいうと3割弱の人が学校選択制を希望していますね」
品川区は一部抽選になる以外は、ほぼ希望通りの学校に入学できているという。

品川区の学校選択制は、区における教育改革の一環として導入されたものだが、導入することにより、より多くの家庭・児童に選択してもらえるよう、学校の独自性が強まり、地域の幼稚園、保育園との交流などで地域との結びつきを考えるきっかけとなる効果があった。
しかし同時に、人気のある学校に児童が集中し、児童数が学校により偏りがちになるという課題も新たに生まれた。
現在、解決策として、児童数の少ない学校は、その少なさを逆に特色として打ちだすなどの工夫を重ねているそうだ。

ぼんやりとしたイメージしかなかった「学区」。人口順に機械的に区分けしているのではなく、子どもの安全面なども考慮して設定されているということは分かった。
子どもの通う学校、ひいては将来の進学にも影響するかもしれない学区。引越しや家の購入を考える際、学区の範囲や公立学校選択制のしくみもぜひ考慮の対象に付け加えたい。●取材協力:ガッコム(Gaccom)
HP:http://www.gaccom.jp/
●東京都 公立学校数、学校選択制の実施状況
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/03/20o3r800.htm
元記事URL http://suumo.jp/journal/2014/09/29/70188/

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