米国で浸透中!相乗りサービスの「Sidecar」、ヴァージングループ会長出資で勢い

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日本でカーシェアリングと言うと、レンタカー会社が提供するサービスが主流だが、米国ではスマートフォンの浸透を背景に、車を所有する個人が他の誰かをタクシーよりもリーズナブルな料金で同乗させるサービスが急速に拡大している。

その代表的なものに「Lyft」が挙げられるが、有力な対抗馬ともいえる「Sidecar」も着実に利用者を伸ばしている。サンフランシスコ拠点のスタートアップが展開するSidecarはこのほど、英ヴァージングループ会長、リチャード・ブランソン氏などから1500万ドルの資金を調達した。

■「利用者双方にメリット」

ブランソン氏というと、音楽、航空事業などで数々の成功を収め、宇宙産業にも手を広げているやり手の実業家。今回出資したSidecarについて「利用者双方にメリットがあり、しかも世界にとってもいいサービス」と評価している。

確かに、Sidecarは自動車を所有・運転する人にとってはちょっとした収入になり、そして同乗する人にとってはタクシーよりも安くあげられるという、まさにwin-winの関係を築けるもの。

そして、ブランソン氏は言うところの「世界とっていい」というのはおそらく環境面でのことだろう。通勤シーンなどを想像すれば分かるが、同じ方角に向かう人々がそれぞれ1人1台運転するというのは無駄が多い。シェアすることでそうした無駄を省けるというわけだ。

■価格、乗降車場所も自由設定

このサービスを可能にしているのがスマートフォンの存在だ。アプリを使ってドライバー、車の種類、ピックアップ時間、価格などをチェックしてから同乗を依頼できるというのは、ユーザーにとっては使い勝手がいいだろう。

Sidecar

相乗りを提供する側にしても、価格を自由に設定でき、そしてピックアップエリアやドロップする場所を限定することも可能なので、無理なくサービスを展開できる。

位置情報を元に互いに相乗りを提供・利用できるサービス、タクシー業界との軋轢は想像に難くないが、今後は世界的な流れになるかもしれない。

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