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アルコールストーブに乗せて使うHot Candy Heaterの「暖かさ」

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アルコールストーブに乗せて使うHot Candy Heaterの「暖かさ」
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パッケージを開けると、まずはその精緻な細工と、必要な構造がそのまま視覚的にも美しいという洗練されたデザインに感心させられます。
これは、トランギアやエスビットの定番アルコールストーブの上に乗せて使う、とても小さくて軽いヒーター。ATELIER Wabee-Sabeeというパーソナルなガレージブランドが、ひとつずつ手作りで作っているものだそうです。今年(2014年)の春先頃からでしょうか、製作者ご本人やユーザーのブログなどを通じて密かに話題になっていた製品なのですが、geared編集部でも1個手に入れて使ってみました。
段ボールの質感を活かしたパッケージ。クラフト感が伝わる。

段ボールの質感を活かしたパッケージ。クラフト感が伝わる。

材料はステンレス。上下2枚の円盤の間に、円形にしたコイルが入っていて、側面は針金のグリッドがぐるりと覆っています。これらの部品をまとめているのは、上下の円盤を繋ぐ1本の極細の針金1本です。非常に繊細なのですが、すべてのパーツが綺麗に収まってバランスしていて、手に持っても不安感はありません。コイルは中空に浮かんでいますが、これはコイル自体の弾力で側面のグリッドにハマっているようです。なんとムダのない構造!
中にコイルが見える。けっして多くない部品は、そのすべてが不可欠で、最小限のデザインになっている。

中にコイルが見える。けっして多くない部品は、そのすべてが不可欠で、最小限のデザインになっている。
2回使ってから測って40.2gでした(使う前に測ればよかった)。

2回使ってから測って40.2gでした(使う前に測ればよかった)。

使い始めるときは毎回、アルコールストーブの上であらかじめ予熱してやる必要があります。ペグなどの金属棒で、上面中央にある針金の環を引っかけて持ち上げて炙るのです。予熱しないと、ヒーター内部に火が回らないということのようです。しばらく炙っていると、石油ストーブに火を点けたときのような音がしてきて、中のコイルが赤くなりはじめます。これでようやく、アルコールストーブの上に置くことができて、安定して燃焼し続けるというわけです。
(日中にこれをやると、明るすぎて火が回ったかどうかが確認しにくいです。初めて使うときは暗くなってからがいいかもです)
なんともアナログ感たっぷりの工程なんですが、これを不便と感じない人なら、実際の熱量以上に暖かくなれる道具なのだと思います。
トランギアのアルコールストーブの上にちょうど乗るサイズ。

トランギアのアルコールストーブの上にちょうど乗るサイズ。
内部に十分火が回った。アルコールがなくなるまで、この状態で安定する。風には弱いので、風を避けて使いたい。

内部に十分火が回った。アルコールがなくなるまで、この状態で安定する。風には弱いので、風を避けて使いたい。

したがって、これで外気温何度ぐらいまでなら暖まることができるの?といった質問はちょっと野暮かもです。アルコールストーブ(しかもトランギアのそれ)が持っている独特の風情や、炙って火を回らせるというアナログな行為、紫の炎の色、赤いコイルの色、気化したアルコールのシューーっという静かな音、時折ボ。ボ。と聞こえる炎の音…そういう諸々を五感でキャッチすることで、自分の内側から暖かい気持ちにさせてくれるアイテムなのでしょう。

晩秋~初冬のハイキングに持って行く小さな「お楽しみ」として、本当に素敵なものだと思いました。物としてのたたずまいも魅力的です。

製品名
Hot Candy Heater
メーカー
ATELIER Wabee-Sabee
価格
¥5,500(税別)
購入
GRiPSほか

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
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