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氷室京介 25周年ツアーファイナル密着ドキュメントをWOWOWで放送、“ライブ活動休止”の真相に迫る

氷室京介 25周年ツアーファイナル密着ドキュメントをWOWOWで放送、“ライブ活動休止”の真相に迫る

驚きとともに日本中に広がった「氷室京介ライブ活動休止」の報。それを受け、7月19日、20日の2日間にわたり開催された、横浜スタジアムでのツアーファイナルの舞台裏にせまるドキュメント特別番組をWOWOWで放送される。

肋骨骨折という大きなハンデを負いながらもステージに立った氷室京介の“生き様”、そして、雷雨による中断というハプニングに見舞われた際のステージの裏側など、2日間に展開されたドラマを綴る。その映像からは、まさに満身創痍のライブパフォーマンスだったことが見てとれるはずだ。

さらに、その横浜スタジアムライブの3日後にWOWOW独占インタビューを敢行。バンド時代も含めたアーティスト人生を振り返り、ライブ活動休止の「真相」を語る。ファイナルライブへの期待も高まる中、日本のロックシーンに残るであろう“氷室京介の2014年夏”をあますことなく伝えていく。

「結局、俺らしい、俺そのものみたいな二日間だったことになるかな」
氷室京介は、かすかにはにかんだような表情で、そう言った。時折、気にするような仕草を見せる左肩からの半身は、白い包帯で固定されている。7月23日、横浜スタジアムのライブから三日後。怪我の治療が一段落してからの方が、というスタッフの配慮を押し切る形で、彼が希望したインタビューがこの日だった。

それにしても、何と言う二日間だったのだろうと改めて思う。まさかこんなことは起こるまいと誰もが思った予測不能なことが2日連続で起きた。もっと言ってしまえば、WOWOWが追い続けてきている3月からのツアー自体がそういうものでもあったのかもしれない。

6月29日に放送された「PART1」(※10月18日(土)リピート放送)をご覧になって「いつもの氷室京介と違う」と思われた方も多いのではないだろうか。ツアー中の落ち込みや自問自答。公の場で弱音や葛藤をあれだけ率直に口にする姿に驚いたファンもいるのだと思う。最後はツアータイトルの「”NAKED”になる」という意味深な言葉で終わった。

その答えが判明したのが、7月13日の周南市文化会館でのライブだった。彼は、ツアーの地方公演最終日に突然、「今回限りで”卒業”」と宣言をした。氷室京介を”卒業”するというのは、どういうことか。普段、音楽に関係のないメディアも巻き込んでの騒然とした推測の中で行われたのが7月19,20日の横浜スタジアムだった。

ひょっとしてこれが最後のライブになるのかもしれない。7月19日、ミュージシャンもスタッフも、全国から駆けつけたファンも含めた言葉にならない思いが凝縮されたようなライブが展開した。そして、そのアンコールで耳の不調という真相が明かされたのだった。ファンも、これまでも彼がライブ中にイヤモニを気にする姿を何度となく見ている。それは、納得するしかなかった。誰もが2日目をこれまでの活動への感謝の拍手で送りだそうと思ったのでではないだろうか。

それだけでも、この二日間は、孤高のスーパースターの幕引きのドラマとして伝説に値しただろう。でも、天は、それ以上の舞台を作り上げてしまった。

7月20日。かろうじて持ちこたえていた雨雲が決壊、本編の後半から激しい雷鳴に見舞われた。横浜スタジアム全体が真昼のような明るさになるほどの稲妻とベンチが水浸しになるような豪雨は、明らかに危険を感じさせた。アリーナからもスタンドからも観客は避難してスタジアムは無人になり、一時間近い中断後、再びステージに登場した彼は、更に衝撃的な真実を口にしたのだ。

一日目のリハーサルで、雨に濡れたモニターで転倒、肋骨を骨折していたという事実。満足な形で、しめくくりを飾れなかったことに対して「このままじゃ終われない」と来年のリベンジを誓い、デビュー曲「ANGEL」を歌った。すでに痛み止めも切れていたのだろう。満身創痍、身体をかばうように歌う命がけの「ANGEL」は、言語を絶した壮絶なパフォーマンスだった。WOWOWは30台以上のカメラでその二日間の一部始終を記録していた。キャリアの全てを賭けたライブになった1日目、豪雨・雷鳴と骨折という何重もの悪条件と戦った2日目。それは、確かに氷室京介の生き様そのもののようだった。

その三日後、彼は痛む身体を押して、カメラの前で全てを語ってくれた。あの日のこと、自分のキャリア、そして今後の音楽人生ーー。
日本の音楽史上、こんな劇的な二日間、そして、こんな迫真のインタビュー映像があっただろうか。孤高のアーティストの”NAKED”の全てがここにある。

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