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前田海嘉アナが感情移入しすぎて…

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「入社したてのころは一生懸命その場をこなすだけでしたが、2年くらいほかの部署を経験して、あらためていろんな分野に関われることに、今すごく喜びを感じています」

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こう語るテレビ東京アナウンサーの前田海嘉さんが携わる、アナウンス以外の仕事が、テレビ東京開局50周年記念映画『蜩ノ記』(ひぐらしのき)の社内プロジェクトだ。

「感動的だとかハートフルだとか、ひと言で説明するのが非常に難しい映画なんですが、約2時間、とにかく没入して観ていられる作品なんです。見終わったあとは『いい映画だったな~』と、晴れ晴れとした気持ちになれました」

自身も「映画を観るのは大好き」だと語る前田アナにとって、願ったり叶ったりの仕事であるようだ。大罪を犯し、家譜の編纂という任に当たるため10年後の切腹を命ぜられた藩士・戸田秋谷の“最後の3年”と、彼を取り巻く人々の崇高で美しい人間性を描く本作は、胸を打つヒューマンドラマに仕上がっている。

「メインのキャストが4人いるんですけど、私は全員に感情移入しちゃったんです。こんなことってなかなかなくて、たいがいヒロインや女性に感情移入することが多いんですが、男性側の気持ちも痛いほど伝わってきて。それは、この4人が毎日を懸命に真剣に生きているからだと思うんです。ムダな時間が本当にないんですよ」

主演の役所広司に加え、その妻、織江に原田美枝子。一人娘の薫に堀北真希。そして秋谷の見張り役、檀野庄三郎に岡田准一と、そうそうたる面々が顔を並べる。

「いつの時代であっても不条理というのはあります。そのとき上手に立ち回って解決する人もいれば、黙って受け入れる人もいます。この物語には、皆一所懸命生きるがゆえに生まれる、様々な価値観が、誰にでもわかりやすく表現されています。見終わったあとに、一緒に行った人とお茶を飲みながらたっぷり語り合えるんじゃないかと思いますね」
(吉州正行)
(R25編集部)

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