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無人島に持っていきたい一冊の本、選べますか?

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「もしも、無人島でひとりぼっちになるとしたら、何を持っていく?」という質問。いざ聞かれると、あれでもない、これでもない、と数多くの好きなものの中からひとつに絞るのはなかなか難しく、思わず考えこんでしまうものです。

 書籍『無人島セレクション』では、様々な分野で活躍し続ける、大人の男性18人が、無人島に持っていきたい1枚のレコード、1本の映画、1冊の本という計3つのものを、それぞれに選び、その理由を綴っています。

 例えば18人の中で、無人島に1冊持っていく本に「辞書」を選んだのは、音楽家・細野晴臣さんと作家・片岡義男さん。

 細野さんは、「こういう質問の答えとしては辞書や聖書っていうのは本当は禁じ手なんだろうなあ」「持って行っても読まないとは思うけどね」と言いながらも、小学生のときに母方の祖母からもらったという三省堂の『廣辭林』を挙げ、その辞書にまつわる小学生時代の思い出を語ります。

「ちょうど小学校五年くらいに、父親が買ってくれた『西遊記』にすごくハマって、けっこう分厚い本だったんだけど、面白くて熱中しちゃった。ファンタジーの世界に入ってしまっていたんだよね。そこにはいろんな仏さまが出てきて、困ったら助けにきてくれる。だから、仏さまに対してロマンチックな憧れを抱いてしまったわけで、仏さまが僕のアイドルになっちゃったわけですよ。その仏さまを片っ端から辞書で調べたら、ちゃんと全部載っている。しかも絵入りで。そしてまたこれが、エキゾチックなんです、名前もビジュアルも。仏さまは僕にとっての最初のアイドルだから、その絵を一生懸命模写したりしてね。それが楽しかったんです」

 あるいは、「何も書いていない白ページだけが綴じられている一冊の本」(椎名誠さん)といったユニークな答えや、『攻殻機動隊』(誉田哲也さん)といった回答も。

 1冊の本を選び、その理由が語られることで、選んだ人の知られざる人生観や思い出の数々が垣間見えてきます。

 あなたなら、どんなレコード、映画、本を無人島へ持っていきますか? 本書を読みながら、あれこれ思いを巡らせてみることで、普段埋もれてしまっていた自身の人生観や懐かしの思い出が引き出されてくるかもしれません。

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