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ナタリーはなぜ成長し続けられるのか

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 2007年に開設され、「毎月2000本以上のニュース記事を配信し、月間3000万を超えるPV(ページビュー=閲覧数)を獲得する」(本書より)、ポップカルチャーの情報サイト、ナタリー。

 音楽、コミック、お笑いの三本柱からなるナタリーは、映画『モテキ』でその編集部が舞台設定となるほど、今やポップカルチャーの最新情報発信の場として日々大きな役割を果たしています。

 そして先日KDDIが、そのナタリーを運営する株式会社、ナターシャを買収したとのニュースが話題となりました。この件に関しナタリーの創始者である大山卓也さんは、「インディーズでがんばってたバンドがメジャーレーベルと契約したみたいな話」(本人facebookより)であり、ナタリーの姿勢が変わることはないと言います。
 
 では、そのナタリーの姿勢、基本方針とは一体どのようなものなのでしょうか。

「批評をしない」「全部やる」といった確固たる信念に加え、大山さんは本書『ナタリーってこうなってたのか』のなかで、「ファン目線での発信スタイル」という重要な姿勢についても述べています。

「当時からナタリーは「明日の『笑っていいとも!』に奥田民生が出演」とか「『婦人公論』の5月号に竹内まりやのインタビュー掲載」というような「他のニュースサイトには載っていないが、ファンなら絶対知りたい情報」を細かく扱うようにしていた。ナタリー以前は「テレフォンショッキング」のゲストの情報がニュースになるなんて、誰も思っていなかったのだ。しかし同じアーティストのファン同士が、例えば学校で「お前、知ってる?」と話すのは、だいたいそういう種類の話題のはず。ナタリーではそうした〝ファンならではの実感″をもとに記事を作っていたし、自分が欲しかったのはそうしたメディアだった」

 さらに巻末には、ナタリーを共に支える津田大介さんと唐木元さんによる、大山卓也という一人の人間の人物像にも触れた対談も収録された本書。
 
 数あるウェブサイトのなかで、なぜナタリーがここまで注目されるようになったのか、ナタリーの真髄、そして大山さんの本質に迫りながら、サイトの立ち上げから、試行錯誤しながら運営していく過程、そして幾度もの危機について語られていくことで、その理由が見えてくる本となっています。

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