絵の中に”時間”を描いた クロード・モネの名作をめぐる

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絵の中に”時間”を描いた クロード・モネの名作をめぐる

 9月4日、アメリカ・テキサス州立大学の天文学者らが、印象派の画家として知られるクロード・モネの代表作「印象、日の出」にまつわる、とある調査結果を発表しました。

 水平線が見えなくなるほどの霧に包まれた海に、静かに浮かぶ船、そして赤くくっきりと描かれた太陽が印象的な同作。モネの数ある作品の中でも傑作と評される一枚ですが、実はこの絵が描かれたのが、「日の出」ではなく「日暮れ」だったのではないかという議論が以前からありました。そこで、学者らはモネが同作を描いたといわれるホテルの部屋の方角や太陽の位置から、その真意を調査。結果、同作が描かれたのは太陽が昇り始めた約20~30分後と推定され、「名画『印象、日の出』が、実は『印象、日暮れ』だった」というオチは無事避けられたということです。

 こうした調査が可能だったのも、モネが絵を描く上で”時間の流れ”を非常に意識した画家だったからかもしれません。というのも、モネはこれまでも、まったく同じ構図でも光や色づかいを変えることで、時間の流れを感じさせる作品を残しています。

 その代表作が、モネが晩年に描いたといわれる「睡蓮」の連作。50代からの旅と暮らし発見マガジン『ノジュール』9月号の特集「日本でできる、《睡蓮》を見比べる贅沢な旅」によると、千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館と東京都中央区にあるブリヂストン美術館には、この同構図の「睡蓮」が展示されているそうです。

 現在、日本にあるモネの油彩作品は公開されているものだけでも70点以上。同書では、モネの「睡蓮」のほかにも、長命・多作で知られたモネの傑作の数々を、東京から1日でハシゴする旅を紹介しています。また、読者とプロが薦める一度は訪ねたい美術館や列車で訪れることができる「日帰りご褒美温泉」の特集も掲載中です。

 光と色彩で絵の中に”時間”を表現したモネの名作の数々。ぜひこの週末、その目で堪能してみてはいかがでしょうか。

【関連リンク】
50代からの旅と暮らし発見マガジン『ノジュール』
http://www.nodule.jp/

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