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作者にとって初の連載作品だった『進撃の巨人』 なぜ人気?

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 単行本の発行部数が累計4000万部を突破した、漫画『進撃の巨人』。昨年末には、テレビアニメ版の主題歌「紅蓮の弓矢」を歌うLinked Horizonが紅白歌合戦に出場し、この夏は西武鉄道とコラボしたスタンプラリー「進撃の西武鉄道」が人気を博し、さらに来夏には実写版映画も公開予定です。

 そんな快進撃を続ける同作ですが、9月18日には「限定版 進撃の巨人図書カード」が2種類発売されます。1000円分の図書カードが、特製台紙と外袋の特典つきで価格も1枚1000円。これまで『ワンピース』『ドラゴンボール』そして『のだめカンタービレ』など、錚々たる漫画が図書カードとして発行されてきましたが、進撃の巨人もこれらの名作の”仲間入り”をした形です。限定版ですので、コレクターズアイテムになることも予想されます。同商品の取り扱いは「進撃の巨人図書カード」のポスターやPOPが目印。気になる方はお早めにご購入してみてはいかがでしょうか。

 人気は衰えるどころか勢いを増すばかりの、進撃の巨人。実は、作者の諫山創さんにとって初の連載作品ですが、なぜ同作は、これほどまでに世の中に受け入れられたのでしょうか?

 同作を特集した雑誌『ダ・ヴィンチ』10月号には、諫山さんと彼の担当編集者である川窪慎太郎さんのインタビューが掲載されています。川窪さんは、ヒットの理由を「ブログやtwitterの口コミで拡散する時代にマッチした」と分析。本作は、人類が巨人に抑圧され食べられてしまう、しかも物語序盤では、主人公であるエレンまで巨人の胃袋の中に入ってしまうというストーリーですが、そのようなショッキングな展開がソーシャルメディア全盛の今、マッチしたというのです。

 また、作者である諫山さんは、巨人という非現実的な設定そのものも重要なポイントになっていると指摘します。

 諫山さんは幼少期、『ゴジラ』などの怪獣映画が好きだったそうです。そこで、人が巨大な存在に惹かれる理由を考えたところ、「人間が(かつて)捕食される生物だったから」との結論に至ったのだとか。巨大な動物から逃れるためには、ただ恐れているだけでは動けなくなってしまいます。そこで、恐怖を楽しさに変えることで、ランナーズハイのような状態になり、同時に「巨大な捕食者をカッコイイと感じたり、畏敬の念を持ったり、捕食される立場だった頃の遺伝子が影響しているんじゃないか」と思うようになったと述べています。

 遺伝子レベルにまで刻み込まれた捕食される側の心情が、同作ヒットの根底にある――作者ならではの、興味深い分析です。

 なお、この特集は「進撃の巨人が終わる日」と銘打たれています。諫山さんは、本作のラストについて「最後まで面白かったと言ってもらえるように、いい形で完結させる」「その一方で、破滅願望もあるんです」と語っています。非常に意味深なコメントですが、この先の展開がより楽しみに感じる人も多いのではないでしょうか。

【関連リンク】
限定版 進撃の巨人図書カード
http://www.toshocard.com/toshocard/limitation_card.html

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