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30年間戦えますか?パンク界の生きる伝説<バッド・レリジョン>に学ぶ

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90年代にアメリカで大きなムーヴメントとなった”メロコア”。パンキッシュかつメロディアスな曲調が特色で、ここ日本でもHi-STANDARDをはじめ素晴らしいバンドが数多く登場し一時代を築いた。そんなメロコアの始祖といっても過言ではない存在であり、常にシーンの中心を担っていたのが、1979年にLAで結成されたバッド・レリジョン(Bad Religion)だ。

彼らの活動で重要だったのは、バンドを自ら管理し、主宰するレーベル<Epitaph Records>(エピタフ・レコード)から作品をリリースしていた点だろう。レコード会社に頼らず、自分たちで流通まで行うインディペンダントな活動方針は多くのレーベルやバンドに影響を与え、メロコア・ムーヴメントのきっかけとなった。彼らは結成以来、一貫して労働者達や市井に生きる人々の視点を忘れず、社会的やメッセージや怒りなどをポップなメロディと分かりやすい言葉で歌い続けてきた。

そんなポリシーを守りながら順調に規模を拡大してきたように見える彼らにも、実は様々な紆余曲折があった。『Stranger Than Fiction』(1994年)はエピタフを離れ、敢えて大資本のメジャーレーベルからリリースされた出世作にして問題作だが、その直後に中心人物のブレット・ガーウィッツがレーベル運営と規模拡大に専念するためバンドを離脱。そのぶん多くのメロコア・バンドを世に輩出するも、「セルアウトした」と多くのファンから反感を買ってしまう。

そんなファンの声に対抗するかのように、元祖パンクと言われるMC5のギタリスト、ウェイン・クレイマーをゲストに招いたり、超人気バンドRancidのカリスマ、ティム・アームストロングをゲストボーカルに迎えたりと、試行錯誤を重ねまくった。しかし、テンポを落としてプログレのようなアルバムを作ったときには怒り心頭のファンたちから返品騒ぎが起こり、ガーヴィッツは泣く泣くアルバムを回収して地下倉庫に仕舞った…なんて、都市伝説レベルのエピソードが噂されるほどの迷走期もあったのだ。

現在ではガーウィッツも復帰し精力的に活動しているバッド・レリジョンは、試行錯誤しながらも足掻き続けた結果、全くブレない鉄壁のバンドとして孤高の存在となった。長い実験と迷走の時代を経なければ辿り着けない境地かもしれないが、音楽産業不振の時代にも全くブレない彼らは、今もバリバリのロックバンドであり、一企業であり、そしてアメリカを代表する文化のひとつになったのである。

【参照リンク】
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BadReligion/Permalink | Email this | Comments

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