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子どもの頃の将来の夢は「タイムカードがない仕事」――声優・笠原あきらさんインタビュー(2)

子どもの頃の将来の夢は「タイムカードがない仕事」――声優・笠原あきらさんインタビュー(2)

 普段、作家や著者たちに話を聞いている新刊JPが、「朗読」にスポットをあて、本を朗読している人にお話を聞くインタビュー企画。第2回は、『思い出のマーニー』(ジョーン・G・ロビンソン/著、松野正子/翻訳、岩波書店/刊)のオーディオブック版のナレーションを担当した笠原あきらさんだ。
 『思い出のマーニー』は今年、スタジオ・ジブリによって映画化もされたイギリスの児童文学で、イングランドの田舎の町を舞台に、少女の成長を描いた作品として評価が高い。1967年にイギリスで発表され、日本では1980年に翻訳され出版されている。
 笠原さんは声優だけではなく、舞台や歌手活動をはじめ幅広い活動をしているが、「朗読」については「これまで縁がなかった」と語る。今回は、前編では「朗読する」ことの難しさ、『思い出のマーニー』という作品への想いについて、後編では笠原さんのご活動について話をうかがった。その後編をお送りする。
(新刊JP編集部)

■子どもの頃の将来の夢は「タイムカードがない仕事」

――普段はどのような本を読まれるのですか?

笠原:『思い出のマーニー』のような児童文学はあまり読まないですね…。私、すごく偏った読書をしているんですよ。名言集にはまったり、自己啓発書みたいな本を読んだりとか。
でも、『思い出のマーニー』は読んでいて、懐かしさを感じたんです。私は東京育ちで、自然豊かなところで遊んだ経験はあまりないので、どうして懐かしく思えたのだろうと考えたら、たぶん家にあった絵本や、親が読んでくれた本の中にそうした風景があって、それがリンクしたのかな、と。

――ここからは笠原さんのご活動について聞きたいのですが、声優というお仕事を志したきっかけはありますか?

笠原:忘れもしない高校1年生のときです。とあるきっかけで、声優という仕事があることを知りまして。あるアニメ映画を観ていたら素敵な声のキャラクターが出てきて、そこで初めて声優という仕事を意識しました。それで、エンディングのテロップでそのキャラクターの声を担当している声優さんを知って、学校の友だちに教えてもらって、その声優さんのラジオを聴くようになり…。だから学生時代はラジオばかり聴いていましたね。ラジオっ子でしたね。

――では、それ以前の将来の夢は?

笠原:小さい頃の将来の夢は「タイムカードがない仕事に就きたい」でした(笑)保育園の卒園アルバムに将来の夢を記入するところがあって、そこには「OL以外」って書いていました。たぶん当時見ていたドラマの影響だったのだと思うんですが…。
ラジオを聴くようになってから、声優の幅の広さを知って、ラジオはもちろん、アニメもやるし、ナレーションもやるし、歌を歌う方もいらっしゃいますし、MCもやるし…。「これだ!」って確信しました。

――差し支えなければ、最初に影響を受けた声優の方の名前を教えていただけますか?

笠原:佐々木望さんです。

――佐々木さんの声を聴いて、名前を知って、ラジオを聴いて。そのときに声優になると決めてしまったのですか?

笠原:そのときに決めました。「私はこれをやる!」って。それで高校を卒業してすぐに養成所に入りました。

――また、声優に限らず幅広い活動をされていらっしゃいます。「V.S UNION」というユニットで音楽活動もされていらっしゃいますが、これはどういうユニットなのですか?

笠原:ざっくり言うと、アニメソングが好き過ぎて、アニメソングをカバーするライブをやるだけではちょっと物足りないなと思い、オリジナルの架空アニメソングを作って歌っているという組合です。

――そのオリジナルの架空アニメソングを作るという発想がすごいです。

笠原:リーダーがそれを考えついて(笑)だから、実在しない、架空のロボットアニメの主題歌をつくって歌っています。架空のロボットアニメだから、その主題歌も全てオリジナルなんです。

――聴いてみましたが、正統派といいますか、アツい曲ばかりですよね。

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