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子供たちに大人気の『妖怪ウォッチ』は南の”コンテンツバレー”「福岡」が生んだ?

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子どもたちの間で絶大な人気を誇る「妖怪ウォッチ」。今夏、玩具の「妖怪メダル」が発売直後に完売し、高値で転売された騒動も記憶に新しい。コミック、アニメなどを展開し、クロスメディア戦略をとっているが、元はRPGのゲームソフト。生みの親であるゲームソフト会社「レベルファイブ」は、「妖怪~」のほか、これまでにも「イナズマイレブン」「レイトン教授」などのヒット作でも名をあげ、ご存知の人も多いだろう。けれど、同社が福岡に本社を置いていることはまだあまり知られていないかもしれない。

上場企業のほぼ半数が東京に本社を置く日本の現状において、福岡という土地で超ヒット作が誕生していたとは、ちょっと意外。しかも、福岡にはほかにもゲームソフトのヒットメーカーたちがいることもわかった。「.hack」「NARUTO -ナルト- 疾風伝ナルティメットストームレボリューション」を制作した「サイバーコネクト2」、「Wii Fit U」「ワンピースアンリミテッドワールド R」を手がけた「ガンバリオン」も福岡の企業なのだ。

そのわけは、官民一体となってゲーム産業に取り組む姿勢、環境にあるようだ。2003年上記の3社が「GAME FACTORY FUKUOKA」というイベントを行った。その後04年に、「GFF」を設立する。これは、「GAME FACTORY’S FRIENDSHIP」という意味で、福岡のゲーム産業を発展させるためにつくられた団体で、スローガンは、”世界を驚かせる、わくわくさせるタイトルを、ここ福岡から誕生させたい”。

さらに2006年、GFF、九州大学、福岡市によって、「福岡ゲーム産業振興機構」が設立され、産・学・官が一体となって、福岡がゲーム先進都市であることを宣言。ゲーム企画開発・制作会社11社(2011年9月現在)が加盟し、共同でさまざまな事業を行うとともに、大学がゲーム産業を振興するための研究開発や人材育成を行っている。また、市も人材育成・発掘のためのインターンシップ事業、国内外への情報発信・広報活動などに取り組んでいる。

GFF会長で、レベルファイブの創立者で同社社長の日野晃博氏は、福岡生まれ、福岡育ち。現在46歳のゲームクリエーターだが、福岡を「モノをつくるのにぴったりの場所」と話す。福岡は住みやすく、ストレスがない。職場からは10分程度で通え、東京のように満員電車もなく、家賃も安い。ネット環境さえあれば仕事はでき、テレビ電話でコミュニケーションをとれるため、福岡に居続けることが日野氏にとっては自然なことのようだ。

妖怪ウォッチは今後、米国をはじめ海外でも「YO-Kai Watch」として展開する予定で、日野氏は世界中で「ヨーカイ」という言葉が広まることを夢見ている。

福岡から東京を経由することなく、直接世界へ。日本のシリコンバレー、いやゲーム界のコンテンツバレーが福岡に誕生していることは間違いない。

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