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【プロ野球珍事件簿】終電が終わっても試合は続く……史上最長6時間26分の激闘を振り返る

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 今から22年前の今日、1992年9月11日の試合で、プロ野球歴代最長となる6時間26分の試合が行われたという。折しも高校軟式野球では延長50回という長~い試合が行われたばかり。プロの最長時間試合は一体どんなゲームだったのか。球界のうんちくに詳しいスマホサイト『週刊野球太郎』編集部に話を聞いた。

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 1992年、熾烈な首位争いを演じていたヤクルトと阪神の直接対決で「プロ野球歴代最長試合時間」の記録は生まれた。甲子園で行われた試合は、定刻通り午後6時にプレーボール。序盤に3点ずつ奪い合い、3-3の同点で迎えた9回裏、阪神の攻撃で、試合時間が長くならざるをえない、ある事件が生まれた。八木裕の放った大飛球は左中間スタンドに入り劇的なサヨナラ本塁打!……となるはずだったが、ヤクルトの野村克也監督が猛抗議したのだ。

「フェンスに当たってスタンドに入った。ホームランじゃない」

 そして、審判団はこの抗議を認め、本塁打はエンタイトルツーベースに覆されてしまう。もちろん阪神のサヨナラ勝ちは消滅。この覆された判定に今度は阪神サイドが大激怒。中村勝広監督は猛抗議し、試合は中断してしまう。スタンドには物が投げこまれ、乱入者まで出る騒ぎとなった。

 結局、阪神側の抗議は認められず、中断から37分後に試合再開。阪神はこの回に得点を入れられず、試合は延長戦に突入した。

 その後も両チーム得点は奪えず、当時の規定により、延長15回引き分け。試合が終わったのは日付が変わって、翌日の午前0時26分のことだった。この時間、通常であればすでに阪神電車の最終は終わっているのだが、2万人も残った観客のため、10本の臨時列車を出して対応したという。

 その後、この年のペナントレースはヤクルトが逃げ切り優勝。阪神は2ゲーム差の2位に終わった。ただ、もし八木の劇的なサヨナラホームランが幻とならなければ、阪神の勢いは増していたかもしれず、いまでも阪神ファンの間では恨み節のように語られる試合となっている。

 さて、今季のプロ野球は試合時間の長いゲームが実に多い。9月7日時点での1試合平均は3時間17分と、歴代2番目の長さだという。熱戦は大歓迎だが、無駄に長い試合時間はファン離れを引き起こしかねない。「歴代最長試合時間」が生まれたこの日だからこそ、各球団や選手、審判団には今一度、試合時間はどうすれば短縮できるかを一考していただきたい。

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