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虫の音を愛でる文化は日中だけ!?

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あれマツムシが~鳴いている~。夏の終わりとともに、聞こえてくるのが秋の鳴く虫たちによる演奏会。楽しくもあり、どこか侘しげ。風情があっていいものですね。

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しかし、こうした「虫の“声”に耳を傾け、愛でる」という文化は、世界的には珍しいもののようです。日本の“虫の声を愛でる”文化について、鳴く虫の販売を行う「鳴く虫処AkiMushi」の園部さんにお話を伺いました。

「世界中に鳴く虫はいますが、その虫の声を愛でる文化があるのは、日本と中国だけ。一応、ドイツでも鳴く虫を飼育する文化はあるようですが、ドイツ人は小さな生き物を飼育すること自体が好きなのであって、そのついでに虫の声も楽しんでいるという印象を受けます。日本と中国は『鳴き声を楽しむために虫を飼育する』非常に珍しい国なんです。それから、国内で愛好家が圧倒的に多いのは関東と関西。次いでピンポイントになりますが、名古屋となります」

欧米では、虫の声は単なる雑音として捉えられるか、そもそも意識すらされていないことが多い模様。『怪談』で知られるのちの小泉八雲=ラフカディオ・ハーンも日本に来た際、虫を愛でる文化の存在に驚いたのだとか。その後、彼も鳴く虫を好むようになったようで、飼育の様が作品に登場しています。

これ、そもそも日本ではいつごろからある文化なのでしょうかね。

「明確な時期は不明ですが、平安時代の『源氏物語』に鳴く虫を捕まえて、庭に放したという描写があります。いずれにせよ古くからのものであることは間違いありません。一番のブームを迎えたのは、江戸時代の中期で、『虫売り』という業者が野菜売り、魚売りのように街で虫を売っていました。その盛り上がりは虫売りの数を幕府が制限するほどだったようです。虫売りは、今でこそ街で見ることはなくなりましたが、昭和まではけっこういたんですよ。実際に街頭で虫売りをしていた人に聞いたところ、昭和50年代前半までは月1回の不動尊(目黒)と銀座を回るだけでかなり稼げた商売だったようです」

園部さんによると鳴く虫のピークは年によって差があり、今年の関東では9月の中旬あたりがもっとも多くの虫の声が聴けるだろう、とのこと。そして、虫の声は(10月末~11月初旬に)木枯らしが吹くと途絶えるのだという…。

都会でもあちらこちらの植え込みから虫の声は聞こえてくるもの。小さな音楽家たちの“期間限定ライブ”に、道すがら耳を傾けてみては?
(のび@びた)
(R25編集部)

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