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家庭教師の仕事を予想より早く辞めることになった場合は?

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Q.

 7月10日からある個人宅で指導を開始し、7月15日に、「実家がある茨城県で就職が決まったため、引っ越しをすることになったから、後任の先生を探してください」と伝えました。私が最後に指導するのは7月29日になります。そうすると、7月24日に、「短期間で先生が何度も変わってしまうと、ほぼ解約になってしまう。今年度いっぱいは茨城から通って指導を続けてください。もしその条件が飲めず、解約となった場合は違約金などの損害を負っていただきます」と言われました。

 指導前に会社と交わした「指導厳守事項」には「家庭教師が生徒及びその保護者その他の関係者とトラブルを起こした場合、弊社は一切の責任を負わず、家庭教師の責任において解決するものとし、弊社が損害を被った場合には、当該家庭教師は弊社に対し、かかる一切の損害を賠償する責任を負うものとします」と書かれています。
指導開始前に電話で会社と話した時点では、東京と茨城の両方で就職活動をしておりました。基本的には東京で就職する気でいたのですが、茨城で就職先が決まったため引っ越すことに決めたという経緯があります。

 茨城から通うとなると完全に赤字です。そうした負担を背負ってまで条件をのむつもりは無いのですが、法律的に通う義務が生じるのかどうか、のまなかった場合に発生した損害賠償を支払う義務が生じるのかどうかを知りたいです。

(20代:男性)

A.

 ご相談の中で「指導厳守事項」として記載されている内容は、法的に言えば「家庭教師派遣の契約における義務の内容」となります。名前こそ契約とは記載されておりませんが、実質的に契約内容だと判断して差し支えないでしょう。となれば、この指導厳守事項に反した場合、契約における義務違反(債務不履行)となり、損害賠償請求(民法415条)をされてもやむを得ないものとなってしまうとお考えいただいた方がよいと思われます(あるいは、茨城から指導先に通うかということになるのではないかと思われます)。

 ご相談の中では、指導厳守事項において「トラブルを起こした場合の規定」をご指摘いただいておりますが、通常、家庭教師の派遣のように長期間契約が存続する形態の場合、「もし辞めたい場合は、いつまでに連絡すること。それを行わない場合は、指導を継続しなければならない」。あるいは、「一度指導を開始したら、重篤な病気などやむを得ない場合をのぞいて、どのくらいの期間は指導を継続せよ」というような内容があるものとも思われます。こうした内容があれば、その条項にも違反していることになり、損害賠償を支払う義務が生じるということになると思われます。

 おそらく、その金額としては通常指導を継続するだろう期間によって得られたであろう利益相当額が妥当な金額ではないかと思われます。

 そもそもの点として、茨城と東京の両方で就職活動をしていた事情や、就職先によっては指導を継続できない可能性があるという事情を家庭教師の派遣会社にお話されていた状態でしょうか?ご相談内容から察するに、こうした点を伏せておられて、指導を開始したのではないかと思われます。家庭教師の派遣では、指導を継続できる期間というのは契約内容の重要な要素になると思われますので、これを秘していたということであれば、法的な責任を追及されたときに分が悪いと思われます。

 いずれにせよ、責任の所在はご相談者様にあると思われます。一方で、茨城での新しい生活もあるでしょうから、例えば、指導をしてくれる新しい家庭教師の先生を自ら見つけ出し、指導先と派遣会社に紹介するなどの善後策を講じるなどして、家庭教師派遣会社と真摯に交渉することが求められていると考えます。

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