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金属バット、ドスにチェーンソー上等!凶器と狂気の狭間に見る仁義『チング 永遠の絆』

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地元を牛耳るヤクザを父に持つジュンソク(ユ・オソン)、葬儀屋の息子ドンス(チャン・ドンゴン)、優等生のサンテク(ソ・テファ)そして、調子のいいジュンホ(チョン・ウテク)。彼ら4人の幼馴染が成長し、それぞれの道を歩むも悲劇的な結末を迎え、ノスタルジックな切なさに叩きのめされる傑作『友へ チング』。2002年に日本の劇場公開を迎え、韓国映画のブレイクに先駆けた作品でスマッシュヒットを記録した。

あれからなぜか12年もの時を経て、同監督クァク・キョンテクが続編『チング 永遠の絆』を完成させた。前作からさらに時を経て物語の主軸にくるのは親友ドンスを失ったユ・オソンが続演するジュンソクとドンスの息子ソンフン(キム・ウビン)。決して出会ってはいけない2人が偶然出会ってしまったことで運命の歯車が回りだす。

ドンス殺しの罪で収監され、17年のお勤めを終えたジュンソクに高校時代の友人ヘジが訪ねてくる。彼女の息子ソンフンがジュンソクの組の若い衆と問題を起こしたとのことで、息子を守って欲しいと依頼しにきたのだ。同じ刑務所で服役中のソンフンと会ったジュンソクは若かりし頃の自分を重ね、面倒を見始める。釜山の全てを手に入れるためにヤクザ組織で頂点を目指すが、そこは内部抗争が激化する渦の中心だった。さらにソンフンはジュンソクが殺した親友ドンスの隠し子であったことが判明。さらなる残酷な運命が待ち受ける。

【予告編】http://youtu.be/VELBzXASp2k

前作のノスタルジーな雰囲気は一新、北野武の『アウトレイジ』よろしく暴力描写が増し、金属バットから始まり、ドスはもちろん、チェーンソーアプローチも見どころになっている。ヤクザの内部抗争という目前の問題に追い打ちをかける二人の関係性。ジュンソクが背負ってきた人生をうまく昇華させる脚本に仕上がっている。思い知らされるのは人生とは常に非情であるということ。こだわりのカメラワークも効いていて、一番のポイントは”黄色いカリスマ”が現れたすぐ後の展開だ。

因みにソンフンが出所したその場で母親から豆腐を渡されてむさぼるのだが、これは韓国の慣わしで、昔の刑務所の食事が質素なものだったので、高タンパクなものを食べさせるという意味と、二度と刑務所には入らない、という厄落としの意味を込めたもの。

『ゴッドファーザー』のごとく脈々と受け継がれる仁義という絆はさらなる続編、3部作完結に期待を寄せてしまう。

『チング 永遠の絆』は9月6日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開

(C)2013 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

■参照リンク

『チング 永遠の絆』公式サイト

http://ching-kizuna.com/ 

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