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曽我部恵一、美しき氷の洞窟で録音した新作EPをリリース

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曽我部恵一が、富士山の麓にある“氷の洞窟”(鳴沢氷穴)の内部で録音した新作「氷穴EP」をOTOTOY独占でリリースする。これまでOTOTOYは、銭湯、かまくら、キャンプ場など、一風変わったこだわりの場所で高音質録音をおこなう「Special Place Recordings」シリーズに力を入れてきたが、その最新作となるのがこのEPだ。

レコーディングの舞台となった鳴沢氷穴は、青木ヶ原樹海の東の入口に位置する溶岩洞で、今から1,150年以上前、西暦864年(貞観6年)にできたとされる天然記念物。かつては天然の冷蔵庫として使われたそうで、洞窟内には真夏でもひんやりとした空気が漂い、多くの氷柱や氷のブロックが常時存在している。実際、レコーディングがおこなわれた8月初頭も洞窟内は気温0度ほどで、曽我部も真冬並みの防寒具を身につけていた。

録音はKORG「MR-2000S」を使っておこなわれ、曽我部の歌とギターを、デジタル・フォーマットの最高音質とも言われるDSDで記録。耳を澄ますと、解けた氷が水となってしたたる音が聞こえてくるほど、繊細な音まで収録されている。また、音を反響しない玄武岩の特性上、洞窟と聞いて想像するようなリヴァーブ感はないが、その分、まるで曽我部が耳元で囁いているかのような録音となっている。

なお、音源の購入者には、曽我部恵一がデザインした歌詞ブックレット(PDF)が付属する。

曽我部恵一コメントある日、OTOTOYの飯田くんが「そかべさん、氷穴で歌いませんか?」となめらかな京都弁で言ってくるのだった。「あ、いいねえ」。おだやかな、はんなりとしたその語調にさそわれ、返した。事前に渡された資料に見える氷穴内部は、幾層もの氷がうす蒼く輝き、しんとした透明さに満ちていた。かねてより、そのために設けられた場の外で歌ってみたい欲がつよい。氷穴も魅力的だった。

いざはいってみると、氷穴は寒い。とてつもなく。音合わせとしてぽろぽろ歌いはじめるが、指先はすぐにつめたくなり、あしもとから血がうばわれていくようだった。しずくが落ちる音だけが鳴るつめたいほらあなのなか、ぼくも一体の氷像になってしまったようであった。録音をしているときのことはよくおぼえていない。氷像なので記憶はあいまいだ。この曲はこんなふうに歌った、ということもない。ただ音をたどったのだった。生のけはいのどこにも感じられない世界。そのなかで、いくつものしずくの音だけが、あるポリリズムを形成していた。それは時間が置き忘れていった遠いむかしの鼓動のようにも思える。

リリース情報

デジタルEP「氷穴EP」
2014年9月10日(木)18:00頃より、OTOTOYにて予約注文開始
2014年9月25日(木)18:00頃より、OTOTOYにて配信開始
DSD(1bit/5.6MHz)+ ALAC / FLAC / WAV(24bit/96kHz)
まとめ購入のみ 1,080円(税込)
※鳴沢氷穴でのレコーディング写真も収録した曽我部恵一デザインの歌詞ブックレット(PDF)が付属
収録曲
1. スパンコール
2. レモンティー
3.日々
4. 若者達の心にしみる歌の数々(近田春夫のカヴァー)
5. 夢の中の人

関連リンク

曽我部恵一 オフィシャルサイトhttp://www.sokabekeiichi.com/
鳴沢氷穴 オフィシャルサイトhttp://www.mtfuji-cave.com/contents/ice_cave/

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