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にわかに注目を集める里親詐欺とは?傾向と対策を調べてみた

「拡散希望:里親詐欺が○○県で出ています同一人物のようです」「里子に出した途端里親と連絡が取れなくなりました」「里子に出した子が保健所に……」――

 SNSの普及もあり、最近にわかに注目を集め始めた動物達の『里親詐欺』問題。

この詐欺では、里親を探す動物の飼い主から善意を装い引き取っては、「引き取ってすぐ保健所に引き渡す」、「転売する」、「引き取ったあと別の里親を探して飼育費を請求する」という事が行われているようです。

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写真撮影者:ひろ君(作品名:「上を向いて歩こう。」)

 つい最近も佐賀新聞で大々的にこの件が報じられていました。犯人とされる人物は、新聞や地方誌に掲載される『飼い主募集の欄』を見ては、片っ端から連絡をして、複数の猫を引きとっていたようです。

しかしそれが動物愛好家らの間で話題となり、そのうちの一人が里親を訪問して、先に引き渡した猫の行方をたずねたところ、内1匹は引き取ってすぐに『迷い猫』として遺失物扱いで交番に届けられていた事が判明。最終的には保健所に送られ殺処分されてしまった後だったそうです。また記事によると同様のケースが今年6月頃にも1件確認されているそうです。

 記事ではこのケースを「悪質ないたずら」と表現していますが、この犯人は最終的に「殺処分」を目的にしており、里親詐欺の中でも悪質さが際立っています。

 この件について行政側は、罰則がない事などから対応に苦慮していると伝えられています。また、動物愛護法でも動物を引き取った場合、責任を持って飼う事が義務づけられているだけで明確な罰則はないそうです。

 残念な話、里親詐欺にあってしまった場合、元の飼い主は泣き寝入りしてしまうケースが殆ど。ただ、今回取材を通して過去被害に遭われた方などから複数に話を伺う中で、被害に遭いやすい人、そして詐欺犯の傾向が見えてきました。

 

■被害に遭いやすい人

○急を要している人

保護している数が増えすぎてしまった……などの理由で、急いで引き取り手を探している人が被害に遭いやすいようです。

○警察に届け出を出していない人

保護した動物は、野良の可能性はもちろんありますが、元の飼い主が居て迷い子になっているケースもあります。

警察に届け出が出ていない犬や猫が格好のターゲットになりやすいようです。

○SNS上だけで連絡を済ませる人

TwitterやFacebookなどSNSサービスを通じて引き取り手を募集し、応募してきた人の素性もよく分からないまま、駅や公園などで引き渡し被害に遭うケースが増えているよう。中には携帯番号さえ聞いていなかったという人も。

 

■里親詐欺犯の傾向

○自発的に動物好き、過去の飼育経験を語り出す

複数のケースで耳にしたのが、詐欺犯の多くは里親申込みの電話や直接会ったときなど、自発的に動物好き・過去の飼育経験・思い出を語ってくるそうです。

また、善良な里親を演じているケースが多く、一見普通の里親希望者と見分けが付きづらいのがこの問題を難しくさせているのだとか。

○1匹のはずが複数引き取りたがる

最初1匹を引き取る話が、後に複数引き取りたがったり、1匹引き渡した後に、「1匹だと寂しいから」といった理由で他の子の引き取りも打診してくる場合が多いそうです。

 

■被害を避けるために

○拾い犬や猫はとりあえず警察に届け出る

届け出てから3ヶ月間、飼い主が名乗り出なければ所有権は届け出た人に移ります。もちろんその間、自宅で保護する事もできます。

また、届け出ておく事で例え3ヶ月が過ぎていたとしても、警察に届け出があった犬猫というだけで犯人は警戒するのだとか。

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